2008年2月25日 (月)

変だよ

 週末の2日間、日本列島には強風が吹き荒れてた。北国は雪も降るから、あちらこちらで立ち往生。首都圏でも電車が運休、木が倒れたり、物が落ちてきたり、季節の変わり目にしても凄まじい。地球温暖化の影響か、このところの自然現象は驚かされてばかり。
http://www.asahi.com/national/update/0224/TKY200802240030.html

 人間の歴史は、自然界でのテリトリーの拡大。山を開き、海を埋め、さまざまな恵みを最大限に利用し、たくさんの人が豊かに暮らせるようになった。ルールを決めたとしても、それは人間の都合だから、自然と最適なバランスを保っていたかどうかは疑問。

 そうは言っても今の時代に慣れてるから、不便を強いられてまで環境を改善するのも面倒。国際的視点に立てば、これから大量のエネルギーを消費して、産業を発展させたい国も多い。先進国と呼ばれる国が、自然を保護するように言っても説得力がない。

 いつの間にか人間は、動物であるのも忘れたのかも。種の存続を最優先してるとは思えないし、単純に生きたいという願望も薄れてるような気がする。進化することの二律背反を、私たちはどのように受けとめれば良いか、自然の圧倒的な力には逆らえない。

 今さらだけど、人としてどう生きるか、問い直す時代を迎えてるのじゃないか。毅然とした姿で道を求める人を、美しいと感じる心が遺っているなら、そこにヒントが隠されてるような気もする。風に押し戻されて震えながら、そんなことを考えてみた。

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2008年2月19日 (火)

足りるを知る

 朝日新聞に外来種の蝶が首都圏で放たれ、在来種の蝶を駆逐して分布を広げてると報じられてた。淡水魚などでも傲慢な人の恣意によって、在来種が絶滅し生態系が乱れたりしてる。生き物を飼うには慎重さを求められるのに、愚かで分別の付かない輩がいる。
http://www.asahi.com/science/update/0218/TKY200802180175.html

 在来種にしても違法の捕獲や餌付けなど、後先を考えない行為は必ず災いをもたらす。明治時代に日本狼を絶滅に追いやったから、蝦夷鹿は天敵がいなくなり繁殖。田畑を荒らすなど被害が拡大しても、勝手に駆除できない法令を定めたのは都会の人。

 私たちの生活は、山を切り崩し、森林を踏み分け、人間の領域を拡大させながら保たれてきた。ここまでやって、今さら共生ともいかないけど、それでも自分たちが生き延びるための必死の足跡。無用な殺生や悪戯は厳しく戒められ、感謝の気持ちを忘れなかった。

 古来から人間は過剰に走る。それが知恵の二律背反だろうが、富を得た人はさらに富を求め、国を治めた者は帝国の支配を願う。金銀財宝を得て、それを何に用いるか。どれだけ飾り立てようと、最期は生まれてきた裸に還るのに、欲望は後戻りしないものなのか。

 そうは言っても生きてる限りは、常に闘い続けねばならない。成果はあくまで結果であり、手を緩めたとたんに足下が崩れる。どれだけ活躍していても、明日の保証は約束されないから、できる限り頑張ってしまう。厄介だけど、この辺りが私たちの課題かな。

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2008年2月18日 (月)

逃げるなよ

 茨城県古河市で違反車輌をパトカーが追跡、反対車線の電柱に激突して炎上、運転手は死亡して車輌は盗難車とか。同じような事態が多発して、その度に警察は「追跡方法に問題はなかった」としてるが、拳銃を発砲しなきゃ、とことん追いかけるのは当たり前。
http://www.asahi.com/national/update/0217/TKY200802170059.html

 逃走車輌を運転してるのは、飲酒してたり、無免許だったり、重大事故を引き起こす可能性が高い。すべての違反が摘発されるわけじゃないから、運が悪いと思う気持ちはわかるけど、自分が違反したのは事実なんだから、逃げずに警察官に従うのは常識。

 パトカーや白バイに追いかけられたから、途中で事故を招いたというのは開き直り、自己中心的な詭弁。警察官は堂々と職務をまっとうし、市民の安全を守る行動に胸を張れば良い。逃げ切れずに激突するのは自業自得、他人を巻き込めば違反した人の全責任。

 日本は法治国家なのだから、自分の非を認めないなら、法廷の場で徹底的に争えば良い。誰が見ても勝ち目はなくとも、主張した意見は記録され、傍聴人は耳を傾ける。そうするためにも逃げちゃいけない。法令が間違ってると思うなら、最後まで闘うこと。

 運転者も自覚してるから逃げるのだろうが、それはさらに事態を悪化させ、やり直しを利かなくさせる。私もスピード違反で捕まったり、一時停止違反で罰金を払ったり、納得できるケースばかりとは限らないけど、公道を利用してるなら文句は言えない。

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2008年2月14日 (木)

御身大切

 熊本県人吉市の福祉課保護係の職員が、借金の肩代わりに生活保護者の名簿を、闇金業者の要求に応じて渡してた。闇金業者がさらに恐喝してきたので、市職員が上司に相談して明るみに出たが、そうでなければギリギリの場所で生きてる人たちが餌食になった。
http://www.asahi.com/national/update/0212/SEB200802120015.html

 普通の生活をする人が、消費者金融に手を出しても危険水域なのに、やり繰りできずに闇金に頼ったら、自己破産する以外にやり直せない。そのためには事実を明らかにして、その結果で市役所を辞めざるを得ないかも。自分で蒔いた種は自分で刈り取るしかない。

 それを、こともあろうに生活保護世帯の名簿を差し出し、自分の身を守ろうなど虫が良すぎるのも甚だしい。先日は東京都足立区で自分勝手な無理心中事件を起こしたのは53歳、この市職員は49歳と、私より少し若い年代の幼児性に開いた口が塞がらない。

 誰だって自分が可愛い。それがわかってるなら、他の人も同じとどうして理解できない。闇金の恐ろしさに震えたなら、他の人に同じ思いをさせないように、自分が防波堤になるのが大人の節度。申し訳ないけど、馬齢を重ねてきたとしか見えない。

 まして公務員で、生活保護世帯の実態を、誰よりもつぶさに見てきたのじゃないか。ひとりでも被害者が出たら、この男はどう責任を負うのか。無様でも、格好悪くとも、自分で自分の尻を拭く。それができずに害毒を撒き散らすなら、穴蔵に閉じ籠もれ。

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2008年2月12日 (火)

建国記念日

 2月11日は建国記念日、『日本書紀』によると神武天皇が即位した日となってるが、戦前までは紀元節と呼ばれてたこともあって、制定した頃は諸々と論議が喧しかった。昭和42年の施行だから、当時の私は中学生。右も左もよくわからなかった頃だね。

 世界中の国々が、歴史的事実を根拠とした建国の日があるのに、日本は神話の時代に遡らないと、いつ建国したかわからない。それだけ他民族の支配を受けず、真っ直ぐに固有の文化を築けた。地理的状況も幸いしたのだろうが、有り難いことのように思う。

 フランス革命のような転換なら、明治維新になるのだろうが、王政復古が錦の御旗。大政奉還ということになれば、そこが建国になるのは筋が通らない。戦後を起点にするには、敗戦して外圧による変革だから、これもまた相応しくないだろうな。

 いつが建国の日だろうと、平和で穏やかな時代が続いてくれたら良い。それが大多数の人のホンネだろう。ちょっと心配なのは、建国の意識が薄いだけに、守るべき価値が見えてこない。日本って凄い国だし、思考回路も優秀なのに、あまり自覚がないみたい。

 卑弥呼の時代から私たちの祖先がいて、脈々と遺伝子が受け継がれてるのだから、その歴史と文化と伝統は大事にしたい。せっかく独自のポジションがあるのだから、その位置から国際社会に貢献したほうが合理的だし、皆に納得してもらえるのにな。

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2008年2月11日 (月)

声の大きな人が

 北海道滝川市で元暴力団組員らが、生活保護費として2億円を騙し取ってたという。不正受給の窓口になったのは、札幌の介護タクシー会社、滝川市の財政も苦しいはずなのに。本当に食べられない人が申請しても、なかなか認められないという話も聞く。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080210-OYT1T00047.htm

 一方で大阪府岸和田市、生活保護を受けてる40代の男性が、精神疾患の治療のための交通費として、10ヶ月間で438万円を受給してた。空港までのタクシー代、東京や福岡までの航空運賃は、付き添う妻の分まで支払われ、神戸や名古屋へは新幹線を利用。

 こうなると人権の問題もあって複雑だが、やはり生活保護の限度を超えてると思う。普通に暮らしてる人だって、より良い医療を受けたい気持ちは同じ。懐と相談し、時間の制約を受け、通院範囲を絞り込む。まして大阪なら、医療機関に不足はないでしょ。

 市役所の窓口で、声を荒げた人の言い分が通る。自分を責める人や上手に説明できない人は、逆に押し切られて社会復帰の可能性を閉ざす。臭いモノに蓋をして、長いモノには巻かれて、その場凌ぎで税金が濫費される。地方も国も同じような気がする。

 お役人は偉くないし、能力もないと認めて、すべての情報を公開したほうが良いかも。お金を集めるだけ集めて、どう遣ったかも明らかにしないのは、詐欺行為と考えるのは私だけか。あげくの果てに飲み食いしたから、弁済できないと開き直られる。

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2008年2月 1日 (金)

BlackBox

 中国から輸入された冷凍食品から、基準値以上の農薬が検出されて、千葉県や兵庫県では重体に陥る健康被害。厚生労働省だけでなく、中国当局も動き出して、原因究明を急いでるが、こうした事態を招くのは、以前から予測されてたような気がする。
http://www.asahi.com/special/080130/TKY200801310117.html

 農産物だけでなく工業製品も、日本が中国を生産拠点と定めたのは、一にも二にもコスト削減が大きな理由。市場で競争に勝つには価格を抑えねばならず、日本で生産するより中国のほうが、運輸コストを加えてもはるかに安い。消費者ニーズに応えられる。

 安全基準を示しても、基本は中国のルール。仕入れる段階でどれだけチェックしてるか、見た目で判断するのは日本国内でもやってたこと。外観を整えて虫食いにならないために、多量の農薬を使用するのも、日本の農家がたどったのと同じ道を繰り返してる。

 まして中国は広く、気候風土は日本より厳しい。メーカーが要求する項目をクリアしなきゃ、せっかく作った農産物を買い取ってもらえない。安全性に対するチェックが甘ければ、そこのところは後回し、きれいな農産物をたくさん作るようになる。違うのかな。

 根っこにあるのは私たち日本人の、曲がった胡瓜は敬遠する購買心理。見ぬもの清し、臭いものには蓋。そこも含めて省みず、中国の農家だけを責めても、生産地をインドや東南アジアへ移すだけ。その間に日本の農家は疲弊して、私たちは飢えてしまうかも。

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2008年1月14日 (月)

大人の階段

 法令が改正されてから、1月の第3月曜が成人の日。元々は15日が小正月で、元服の儀式が行われてたから。全国各地で成人式が開かれるけど、これも戦後間もない46年11月に埼玉県蕨市で開かれた青年祭がルーツとか。今では夏に実施する市町村も少なくない。

 新成人の傍若無人も、毎年のように繰り返されるが、飲酒と喫煙を解禁され、羽目を外してしまうのかも。とりわけ酒は酔うから、慣れないうちは自己制御できない。酔い方には寛大な国民性もあって、周囲も大目に見る風潮だけど、この辺りは肝心なところ。

 自分の体力の範囲内なら、どれだけ酒を飲もうと自由だが、それは限られた空間の中で許されること。当事者が合意してるなら、どのような組み合わせで、どんなSEXをしていても、他人は関知しないのと同じ。どんなに愛し合ってる恋人たちも人前では慎む。

 それはわきまえてるのに、往来で大きな声を張り上げたり、見知らぬ人に声を掛け絡んだり、尻を晒して歩いてるのと変わらないと気づかない。街中でいきなり素っ裸になれば、男でも女でも咎められるのに、酔った人たちが見過ごされるのは日本という国だから。

 成人になった祝い酒は、公共の場では唇を濡らす程度で控える。それ以上に振る舞うのは、大人としての先輩が無責任。自由と勝手は違うことを教え、真っ直ぐな階段を指し示し、きちんとした大人の仲間として迎え入れる。儀式は常に厳かに執り行われるもの。

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2008年1月13日 (日)

潔さ

 山形と福島の県境に連なる吾妻連峰で遭難し、12日間も行方がわからなかった埼玉県の会社員が自力で下山。登山歴25年のベテランで私と同い歳、非常用の食糧は途中で尽き果て、雪と沢の水と塩を口にしながら、焦らず急がず危地を潜り抜けたのは流石。
http://www.asahi.com/national/update/0111/TKY200801110234.html

 印象的だったのは、医師に付き添われた会見で、原因は自分の甘さにあり、たくさんの人に迷惑を掛けてまで山に登ることはないから、これから冬山だけでなく夏山も登らないと、キッパリと断言してたこと。この種の会見では、ほとんどが英雄を演じてしまう。

 自分に厳しく恥を知ってる。人として信頼できる。吐き捨てるような表情は、自責の念と伝わってくる。確かに判断の誤りもあったのだろうが、急変する自然の猛威の中で最善の策を選び、絶体絶命の窮地を脱したのは、常人には及ばない知恵と経験と体力の賜物。

 こうした人こそ山と縁を切らず、自然の大切さと恐ろしさを後進へ伝え、指導者として活躍してほしい。命と真正面から向かい合った体験は、強い説得力を持つばかりでなく、自らの行動を省みる謙虚さが、多くの人の心に戒めを刻むに違いない。

 人は誰でも自惚れるし、ときとして判断を誤る。その結果、重大な事態を招き、剣が峰に立たされる。でも、大事なのは、それからの言動。最後まであきらめず、自分を強く信じて生還し、それでいて自らを問い直せる人が、今の世の中にどれだけいるか。

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2008年1月12日 (土)

どうなのかな

 日本郵政の年賀ハガキ、40%の古紙を含んだ再生紙のはずが、実際は1〜5%の古紙しか含んでなかったと、内部告発で明らかにされ、環境への取り組みに対する姿勢を傷つけたと、環境省事務次官も批判してるらしい。だけど、古紙を使えば本当に省資源なの。
http://www.asahi.com/national/update/0110/TKY200801100322.html

 製造元の日本製紙が重視したのは品質。古紙は煮潰してから漂白するので、元のインクなど不純物を取り除くのが大変。包装紙など色が付くものには利用しやすいが、白やクリームにするには、その間に重油やら燃料も用いるし、結構な手間とコストが掛かる。

 他の素材もそうだが、リサイクルの必要は認めるが、再利用できるまでにどれだけの手間とコストが要るか、その辺りは明らかにされてない。限られた資源を有効に活かし、地球環境を汚染しないのは大事だが、そのために別の資源を費やすなら意味はない。

 システムや技術を開発するのに採算が取れないなら、そうした事業こそ独立行政法人が主導して、一定の税金を注ぎ込むほうが合理的じゃないか。成果を誰もが使えるようにすれば、民間企業も積極的に活用し、国のレベルで省資源、環境保持に貢献できる。

 最近はプラスチックを分解し、素材に還元する技術も開発されてるらしいが、一方では東京湾に多量に埋め立てられてるのも事実。分別して回収してるのに焼却してる自治体もあるらしい。環境というお題目を唱えれば、すべてが正しいと思わないほうが良いかも。

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