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2012年1月24日 (火)

試行錯誤

組織活動を推し進めるには、内外のコンセンサスを得ることが必要になるが、
周囲を説き伏せて、コンセプトを練り上げ、繰り返しメッセージを伝えても、
間違いなく反応はすぐには戻らず、リーダーには苛立つような日々が続く。

ホームページを立ち上げ、毎日のようにアクセスを確かめても、簡単に伸びない。
メールマガジンの読者を募っても、淋しいほど申し込んでもらえない。
PR誌やフリーペーパーを制作すれば、在庫の山が事務所に積み上げられる。

組織内で情報を共有するのを目的に、コンピュータのシステムを導入して、
説明会を開いたり研修を実施したり、根回しを充分に行ったのに関わらず、
自主的に情報を書き入れてくれない。基本情報の修正さえ、ほとんど手つかず。
 
組織の将来を本気で心配する人ほど、こうした状況に堪えられない。
トップを担ぎ出したり、会議の場で正論を繰り広げ、反対する意見を潰したり、
強引に計画を実行しようとするけれど、これではうまくいくわけがない。
 
メッセージが伝わらないには、伝わらないだけの理由があると、わかっているか。
組織の内でも外でも、人は理屈では動かない。自分に向けられた言葉と受けとめて、
心から納得しなければ行動を起こさない。投げかけたメッセージに問題がある。

伝わらない現実を素直に認め、問題点を修正し改善しなければ一歩も前へ進めない。
一部の人だけで組織を動かそうとせず、全員を巻き込むための周到な準備を整え、
何度失敗しても繰り返しチャレンジできるか。それだけの思いがあるか。

最初は小さなことから始め、価値を認める人が増えれば、しだいに輪は広がる。
さまざまな人の言葉を誠実に受けとめ、認められた価値をどれだけ改善できるか。
レスポンスを受けとめて活かす意思がなければ、価値を認めた人の心も離れていく。

組織にはたくさんの人が集まって、いろいろな立場から諸々と意見を交換する。
それぞれが経験に裏付けられた発言だから、一面の真理を衝いた説得力を持つ。
充分に審議を尽くした後は、決裁を仰ぐしかないが、全員一致の決断にはならない。

どれだけ精緻に検討された戦略を策定しても、不平不満の声は必ず漏れ聞こえる。
心をひとつにしなければライバルに勝てないと、理路整然と筋道を立て説明しても、
決定には従うけれど自説は翻さない人はいる。常に異分子が紛れ込んでいる。

あからさまに組織のルールを無視したり、与えられた役割を果たさなければ、
少しくらい能力が高い人材でも、毅然とした態度でペナルティを課したほうが良い。
そうでなければ異論を排除せず、すべてを抱え込むキャパシティが財産になる。

どのような仕事も状況に対応して変化するから、予定通りに運ぶと限らない。
一枚岩の組織では代替案を提示できないが、さまざまな個性を内包していれば、
二枚腰、三枚腰で闘い抜ける。危機に際してどちらの組織が強いかは明らか。

大事なのは決められた作業をこなすことでなく、いつも仮説を検証するチャレンジ。
試行錯誤を繰り返しながら、最適のルートを探し当てようとしているか。

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