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2012年1月14日 (土)

自他の違いを認める

仕事を科学的に捉える姿勢は大事だが、一歩間違えるとメンバーの個性を活かせず、
融通の利かない組織をつくりかねない。一人ひとりの長所を伸ばすより、
短所を矯正することに目が向くと、メンバーの意欲を削いでも気づかない。

確かにバランスのとれた能力を身につければ、どこに行っても通用する確率は高い。
足りないところを補って、少しでも高いレベルに成長させたい気持ちはよくわかる。
しかし学生時代の試験でも、たいていの人は、すべての教科で満点は取れなかった。

得意科目なら勉強すれば満点を狙える。不得意科目では頑張っても結果は悪い。
進級できない点数なら問題だが、そうでなければ得意科目を伸ばしたほうが効率的。
勉強がおもしろくなってきたら、不得意科目にもチャレンジする。

まして社会では、個人の総合得点ではなく、チームの総合得点が問われる。
それぞれの得意分野を持ち寄って、うまく繋ぎ合わせれば、全体のレベルアップ。
どんぐりの背比べの集団より、個々の持ち味を活かした幅広い展開が期待できる。

不得意分野を持つ人は、できないところをわきまえて、自分が完璧と自惚れない。
他人の長所を素直に認め、自分ができることに全力を尽くす。

学ぶべきこともわかっているから、アドバイスを受け入れて努力する。
非の打ちどころがないと思っている人は、それが最大の欠点と理解していない。

リーダーはメンバーの個性や能力の差を、あるがままに受け入れたほうが良い。
自分の理想像を引き合いに出して、戦力不足を嘆いてみても、意味がない。

どれだけ叱咤激励したところで、メンバーの力が飛躍的に伸びるわけがない。
厳しい言葉を耳にするたび、自分はダメと決めつけ、ますます消極的になる。

いろいろなタイプの人がいるから、さまざまな状況の変化に対応できる。
リーダーが自分の中のキャパシティを広げなければ、人を使いこなせない。

一枚岩の組織を創ろうと熱心なリーダーは、経営ビジョンや創業精神を錦の御旗に、
自由な発想を封じ込めようとする。組織が求める人材は、トップのクローンでない。
一人ひとりが個性を活かしながら、肝心なところで価値観や目的意識を共有する。

組織文化を確立し、価値観を浸透させるプロセスで、フレキシビリティを捉え直す。
基本を身に付けるのは、一挙手一投足を縛るものでなく、自分で考え動くこと。
効率的に仕事を進める方法は、唯一絶対と決め付けず、試行錯誤を受け容れる。

メンバーの意見や提案を入り口ではねつけず、最後まで耳を傾ける。
自分の考え方と違うほど、さまざまな角度から検証し、合理的な着地点を見いだす。
一方的に自分が正しいと決めつけず、譲れるところは譲る習慣を身につける。

リーダーがメンバーを認めれば、メンバーもリーダーの期待に応えようとする。
一人ひとりが全力投球すれば組織は活性化し、確かな成果を手に入れる。
バラエティに富んだ個性を揃えた組織ほど、追い詰められたときに打たれ強い。

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