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2012年1月19日 (木)

古い酒は新しい革袋に

いつの時代も同じように、組織を取り巻く環境は、日々刻々と変化して定まらない。
市場のニーズは多様化し、対応するように、さまざまなシステムが導入される。
リーダーは新しい情報を次々と詰め込んで、周知徹底させなければ不安に襲われる。

効率的に仕事を進めようと焦りすぎ、今までのやり方がすべて間違っていると、
頭から決めつけていないか。従来の慣習に捕らわれるのは困るが、
新しいものが正しいと限らない。合理的で効率的でも組織に馴染まないものもある。

リーダーは自分が置かれた状況を直視し、一人ひとりの能力を冷静に判断し、
無理がないように少しずつ組織を革新しているか。観念を先行させていないか。
理詰めで斬新で画期的な方法を提示しても、足腰が付いてこなければ実現しない。

仕事の全体像を把握して、ベースになる組織の本質を的確に見抜いているか。
問題を合理的な視点から捉え直し、コンセンサスを得られるテーマに絞り込み、
改善で導かれるメリットを説明しなければ、積極的にチャレンジできない。

組織が繁栄するための最善の策と決断し、力ずくで指示命令を下したら、
仕事に対するモチベーションが失われ、櫛の歯が欠けるように人が辞めていく。
リーダーが立てた計画は、青写真通りに運ばない。現実を直視しているか。

メンバーが築き上げたプロセスを尊重し、エッセンスを上手に取り込みながら、
新しい組織へ参加する意識を自律的に引き出せないか。引き出す策はないか。

それぞれのスタイルを否定せず、その延長線上に未来へのビジョンを描けば、
リーダーの意図はストレートに伝わる。個々人のプライドを傷つけない。

メンバーからの提言で組織の革新を迫られたときは、とことん話し合う。
時代の流れに迎合しても、メンバーに媚びてもいけないが、
実績と経験を楯にを叩き潰してもダメ。虚心坦懐に耳を傾けるのが基本。

メンバーからの提言に少しでも可能性を認めたら、小さな芽を大切に育てる。
本人にレポートを提出させ、会議の場でプレゼンテーションを展開させれば、
結果に関わらず確かな自信へ繋がっていく。リーダーとして最後まで関われるか。

本気で組織を成長させたいと考えるメンバーなら、一度や二度の失敗に諦めない。
リーダーの課したハードルを見事に乗り越えて、再び企画書を提案する。
本人に必要なサポートを適宜に実践し、チーム全体の問題に高められるか。

リーダーは心の中に強い信念を養い、メンバーが迷ったときの道標にしているか。
真っ直ぐな気持ちで新しい時代を切り開く人を、ひとりでも多く育てているか。

人が人と向き合う心に、旧いも新しいもないが、それを盛る器は変化する。
心を伝えるためには、どのような器に盛れば良いか、時代を見抜く目が試される。

リーダーの思いを受け継ぐにも、次世代の力を借りねば、そこで断ち切られる。
新しい人の意思で形が変わっても、魂が脈々と流れたら、精神は生き延びられる。

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