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2012年1月15日 (日)

異論を歓迎する

リーダーの指示命令に反発するメンバーより、素直に従うメンバーのほうが可愛い。
しかし異論を唱えるメンバーを切り捨てたら、組織の成長はその時点で止まる。
リーダーは、どのような事情があろうとも、メンバーを絶対に無視してはならない。

リーダーを舐めている態度なら、衆人環視の中で、徹底的に議論で叩き潰す。
理路整然と筋道を立て、誰の意見が間違っているか、皆の前で明らかにする。
中途半端な懐柔策を用いると、他のメンバーまで同調しかねない。毅然と向き合う。

仕事に対する熱意が溢れ、自分の意見を強く主張するメンバーは、
経験不足から視野は狭くなっているが、組織にとって最善の策と信じて発言する。
頭ごなしに叱り飛ばして、やる気を失わせては実にもったいない。

メンバーの言葉を尊重したうえで、穏やかな口調で一つひとつ質問する。
採択できない意見なら、必ずどこかで破綻する。そこから説明すれば納得できる。
意欲的に仕事に取り組むからこそ、問題点に気づいて、再び学び直してくれる。

ときには従来の方法論を打ち破り、画期的な提案が生まれることもある。
自分の意見と違っても、合理的と判断したら、素直に従ったほうが賢明。
組織全体の利益に貢献すれば、決断を下したリーダーの評価は高まる。

リーダーの目に生意気に映るメンバーほど、自分の頭で考え自分の足で行動する。
これからの時代を担っていくのは、組織を上手に活用しながら、
組織に寄りかからず自立する人。長所を引き出せば、組織を支える人材に育つ。

リーダーがメンバーを生意気と思うのは、口の利き方に大きな原因がある。
リーダーを友人や兄弟のように扱い、馴れ馴れしく話しかけられると、
耳を傾ける前に怒鳴りつけたくなる。長幼の序から諭したくなる。

そうした気持ちもわかるが、ここは譲って自由に話させる。敬語を用いても、
リーダーを心の中では見下しているメンバーより、はるかに信用できる。
提案の内容とビジネスマナーを切り分け、場を換えて教え諭せば間に合う。

生意気な口を叩くには、リーダーに甘えていたり、単に敬語が苦手だったり、
腹を割って話したかったり、対等に付き合いたかったり、さまざまな理由がある。
そうした感情を整理できずに、生意気な口調になると受けとめれば良い。

生意気な印象を与える人ほど、仕事に向かって一直線に突き進むタイプが多い。
細かいことにこだわらず、懐に抱きかかえてあげれば、可能性を大きく開く。
心と心が通い合ってから、言葉づかいを注意すれば、間違いなくすぐに改まる。

それぞれのメンバーは荒削りな素材、磨かなければ玉は光らない。
表面的な印象で決めつけず、出る杭を打たないことが、個性を輝かせるコツ。
リーダーが気持ちに余裕を持てば、本質を見抜きの逸材を育てられる。

これからの時代は情報量が増大し、価値観が多様化し、さらに複雑になる。
異論を歓迎できないと、コミュニケーションも成り立たず、リーダーは孤立する。

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