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2011年12月25日 (日)

貸借対照表の説明

組織の資産と負債および資本から、経営の現状を示すのが貸借対照表(B/S)。

出資者から集めた資本と、借り入れたお金や物品による負債を用いて、
どれだけの利益や財産を資産として生み出したか、借方と貸方のバランスを見る。

資本は資本金の他に、社債などが含まれる。組織が自分の力で調達した元手。
負債は金融機関からの借入金や、取引先からの買掛金。
1年以内に支払わねばならぬ流動負債と、支払期限が1年以上ある固定負債。

資産は現金化しやすい流動資産と、すぐにお金にならない固定資産から成り立つ。

工作機械や自動車など、使っているうちに価値が減るものは、
それぞれ法令の定められた年数で減価償却できる。
流動資産が少なければ、勘定合って銭が足りないことになる。

不動産や有価証券は、かつては購買時の帳簿価額で計上できたので、
含み益や含み損という現象を招いたが、実勢価額での計上が義務づけられた今では、
組織がどれだけお金を動かせるのかわかりやすく、投資の責任が短期間で明らかに。

負債に比べて資本の比率が低く、流動負債が大きければ、資金繰りに追われる。
事業活動を展開するにも、入金サイトを短くして、現金化を急ぐ必要がある。
逆に支払いサイトの延長を求める取引先には要注意。不渡手形の危険も孕む。

リーダーは貸借対照表から組織内外の財務状態を読みとり、メンバーをを指導する。

決算では国際会計基準に基づき、キャッシュフロー計算書の添付が義務づけられる。
営業活動と投資活動と財務活動に分類し、それぞれのお金の流れを明らかにして、
現状の残高を表すことで支払い能力を示す。事業活動の自由度が明らかになる。

商品を顧客や取引先に納めたら、代金を受け取らなくとも売上になる。
売上から経費を差し引いたのが利益だから、利益に対して税額が決まってくる。
入金していない売上で、法人税や地方税を納めねばならないこともある。

資金がショートしないためには買掛金とのバランスで、売掛金を調整すること。
お金の流れが循環していれば、事業活動に悪い影響を及ぼさない。

既存の商品に重点を置き、固定資産を流動資産へ転換すれば、財務体質を強くする。
デッドストックは管理費を食い潰しながら、一定期間は資産の対象になる。
生み出した価値をきちんと成果へ繋げることを、リーダーは求められる。

チームのメンバーにコスト意識を刷り込むにも、基本になるのは貸借対照表。
組織全体の財務状態を明らかにするだけでなく、収支のバランスが問い直され、
一つひとつの仕事を進めるうえで、コストパフォーマンスが強く意識される。

組織内で調整を図るにも、共通言語となるのは財務諸表に表れた数値。
それぞれのセクションの事情より、組織全体の効率化が優先される。

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