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2011年12月23日 (金)

組織文化の演出

組織はそれぞれの局面で諸々の決断を下し、長い歴史の中で固有な価値体系を築く。
一つひとつが多くの人から支持され、成功体験に裏付けられているから、
組織に関わる人の意識に深く刷り込まれ、組織文化を耕す土壌として受け継がれる。

組織の風土と価値観を検証し、さまざまな価値を抽出し、組織文化を築き上げる。
形として表れた諸々は、組織の内外へ情報を提供する根源になるから、
積極的に活用し、組織を中心としたコミュニティを広げるように努める。

こうしたプロセスを実現するには、客観的な視点から組織を捉え直し、
どのような価値基準で組織活動を展開しているか、事実を冷静に分析する。
そのうえで他の組織文化や世間の常識と照合し、違和感を覚えるところを見直す。

創業した企業の多くは、事業活動を軌道に乗せる前に、3年以内で姿を消す。
それ以上長く事業を継続している企業は、顧客や社会から支持される理由がある。
外部の価値観に振り回され、内部の特長を見失ったら、本末転倒の結果を招く。

組織文化は一朝一夕で熟成するものではないから、腰を据えて築かねばならない。
コンプライアンスを踏まえ、アウトラインを描き、伝わるようにプロデュースし、
あらゆる角度からメッセージを発信する。ひとりでも多くのサポーターを育てる。

現場の一人ひとりが、組織文化を強く意識すれば、組織の価値が浸透する。
均質な情報やサービスを提供できるだけでなく、信頼関係のクオリティが安定する。
自律的なモチベーションを刺激して、あらゆる場面で成果を導きやすくなる。

組織文化を確立するプロセスは、内外で価値を共有することから始まる。
組織内に潜んでいる可能性を掘り起こし、ポジティブな指針を示すのが基本。

組織内での議論を踏まえ、伝えたい内容を伝わるようにメッセージに切り換え、
レスポンスに誠実に向き合うことを繰り返し、組織文化はしだいに形づくられる。
それは言葉だけでなく、空間の演出から人への接し方まて、さまざまに表れる。

たとえば生産工場へ顧客や支援者を案内し、仕事の流れを理解してもらうには、
見学するための通路や資料を揃えたブースを準備せねばならない。

働く人の手を休ませたり、整理整頓に目を光らせたり、煩わしい作業も増える。
それでも顧客に安心感を植えつければ、組織に貢献するメリットは大きい。

組織文化を前面に打ち出し、情報の価値を関わる人すべてで共有するのは、
共に歩む意思を宣言し、組織の求心力を高め、コミュニティの輪を広げるため。

誰もが受け容れられるような組織文化は、誰にとっても魅力がない通り過ぎる風景。
賛否共にあっても、組織に関わる人たちが誇りを抱き、胸を張れることが肝心。
それが新たな価値を生み出す原動力になり、そのプロセスに理解と共感が広がる。

リーダーは組織文化を捉え直し、成長と発展の力になるよう再構築し、
わかりやすく具体的な形に演出し、組織の価値を高め続けねばならない。

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