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2011年12月 4日 (日)

感謝

リーダーはメンバーの担ぐ御輿に乗って、リーダーシップを発揮する。
肩書に頭を下げられるのに馴れると、お茶を運んでもらっても、ムスッとした顔。
一杯の熱いお茶が、人の心を和らげる。「ありがとう」と微笑んでいるか。
ピカピカに磨かれた机も、棚の上の一輪挿しの花も、誰かのお陰。

「毎日ごくろうさま、おかげさまで気分よく仕事ができるよ」
「この花は誰が活けたの、おかげさまで部屋が明るくなるね」
気づいたことを口に出すか出さないか、やり甲斐がまったく違ってくる。

わざわざ口に出さなくても、わかっているはずと思うのは、メンバーへの甘え。
50年を連れ添った夫婦でも、以心伝心というわけにいかない。
まして職場のコミュニケーションで、テレパシーなど使えない。

過剰なリップ・サービスは必要ないが、感謝の気持ちを素直に相手へ伝える。
自分が仕事に打ち込めるのは、周囲の一人ひとりに支えられていると、
心の底から思えるかどうか。言葉を惜しんじゃいけない。

リーダーとして働けるのも、たくさんの人に世話になっているから。
目を掛けてくれた人だけでなく、シノギを削った同期のライバルや、
火花を散らした取引先の担当者が、みんなで盛り立ててくれたから。

一人で組織を背負ってきたわけでないと、実るほど頭を垂れる稲穂を見習う。
年賀状の一枚を書くのにも、そうした気持ちを忘れずに、心をこめて伝えている。

肩書の刷られている名刺にも、組織の歴史が秘められている。
歴史に名を遺している人だけでなく、多くの先輩の血と汗と涙があるから、
名刺を出しただけで信用される。次世代に受け継ぐべき大事な財産。

言葉で伝える以上に重要なのは、日々の行動でどのように示すか。
感謝の気持ちを念頭に置けば、尊大な態度や言動へ結び付かない。
不平不満を口にするより先に、目の前の課題を乗り越えようとする。

自分が活かされ育てられたと思うなら、恩を返していかねばならない。
両親や教師や先人にでなく、今の自分に関わる人に尽くせば良い。

リーダーの仕事は間尺に合わないことが多いけれど、
一つひとつを恩返しと捉えれば、どれだけやっても足りないとわかる。
自分の言動と成果が、次世代に感謝されたら、新しい種を蒔ける。

あなたは誰に感謝しているか。それはどのような理由に基づくか。
感謝の気持ちを伝えたことがあるか。相手はどう反応したか。
相手の反応に対して、あなたはどのように感じたか。

あなたは誰に感謝せねばならないか。きちんと気づいているか。
あなたを支える人がいなくなったら、あなたはやっていけるか。
その人たちを、どのような方法で繋ぎ止めているか。それは最適か。

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