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2011年12月 1日 (木)

コミュニケーションのプロセス(1)

V・サティアに依れば、コミュニケーションは次のように進められる。

第1段階 知覚入力
言葉の内容からパフォーマンスまで、発信する側はすべてが伝わると考えるが、
受信する側の感情や心理、環境や状態などで、恣意的に歪められる確率も高い。

できるだけ正確に間違いが起こらないようにメッセージを発信するのも大事だが、
同じように注意深く見聞きするトレーニングを積むのが重要。
相手の反応を確かめながら、発信がどう受信されているかを予測する。

第2段階 解釈
自分が発信したメッセージにこだわらず、相手がどのように受信したかを理解する。
そのためには、相手の過去の経験に基づいて解釈するのが大事。
自分と相手の過去は異なるとわきまえれば、受信の幅は大きく広がるとわかる。

第3段階 感情
送り手の意図に関わらず、受け手は自分の解釈に基づいて感情を喚起する。
自分に対する擁護と解釈すれば穏和になり、攻撃と解釈すれば荒立つ。
その振幅が大きくなるほど、理性は感情を抑制できない。

第4段階 感情についての感情
自分の感情に対しどのように感じるか、それぞれの自己評価に大きく関わる。
人生の初期に身に付いたサバイバル規則は、成長しても生きるための基本規範。
自分自身で充分にわきまえて、コントロールしているかを問われる。

第5段階 防御
自分の感情に対しサバイバル規則が働くと、何らかの形で自分自身を守ろうとする。
自分の感情を投影するか、無視するか、否認するか、歪曲するか、
さまざまなパターンで、自分を一番安全な場所へ導こうとする。

第6段階 発言に対する規則
自分自身の内的反応は、そのまま外的反応として表されない。
それぞれの価値観や経験値に基づき、誰もが自分の発言に対する規制を有している。
それに従った表現へと切り換えられ、言葉やパフォーマンスとして伝えられる。

第7段階 結果
何をどう表現するか、言葉の意味だけでなく、全身を用いて相手に伝える。
暴力に訴えたり、会談の途中で席を立ったり、行動に繋がるケースもあるが、
それは意識的な計算に基づくか、あるいは自己コントロールの欠如。

意識と無意識との混沌たるプロセスは、メッセージに対する反応までのプロセス。
極めて短い時間内に繰り返されるから、自分自身についても相手についても、
注意深く観察しておかないと見逃してしまう。後から検証してもわからなくなる。

さまざまな手法を用いても真意が伝わらないことがある。熱く語っても空回り。
そのときに必要なのは、何が障害の要因かを想像できるかできないか。

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