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2011年12月28日 (水)

組織の観察

組織の意思をメンバーへ伝えるには、社史や社内報を上手に活用して、
具体的にわかりやすく平易に、組織の価値観を浸透させるのが効果的。
リーダーは社史や社内報を精読し、最適に理解しているかを問われる。

社内報の巻頭には社長の言葉が掲載され、そのときどきの思いが書き込まれている。
リーダーは行間から真意を汲み取り、チームのメンバーに丁寧に説き明かす。
組織を貫く理念を理解できれば、一人ひとりの座標軸が定まって誤らなくなる。

雑感を記した文章でも、経営トップの脳裏には、常に組織と人が重なり合う。
若い頃に冬山を踏破した紀行文の背景に、個々の成長を願う気持ちが籠められる。
単なるエピソードと読まず、どのようなメッセージが秘められているかを考える。

社内報には最新の情報も満載で、記事を推測すれば、組織がどこへ向かうか見える。
社外からのアクセスを想定したホームページやPR誌と異なり、
訃報から人事までネットワークの変化がリアルタイムで伝わるのも社内報の強み。

組織の足跡を長期的に捉えるなら、社史を紐解けば全体像が浮かび上がる。
とりわけ創業者の一言一句は、日々励んでいるアイデンティティを明らかにする。
どんなに大きな組織でも、最初は夢と情熱しか持ち合わせていない。

その架け橋の延長線上に、事業活動は展開されているか。リーダーは問い直す。
創業の精神を押しつけるのでなく、自分の言葉に置き換えて伝えることが大切。
皆と心をひとつにできるキーワードが、社史には間違いなく潜んでいる。

組織が飛躍的に発展したターニングポイントも、社史には確実に記載されている。
他と差別化を図る強みが具体的にわかる。先人たちのドラマに感情移入すれば、
一人ひとりの闘争心を燃え上がらせる。組織に関わるプライドも呼び覚まされる。

社史や社内報にはインフォーマルな要素もあり、人と人の温もりを感じられる。
規模の大きな組織など、実際に会わない人も多いが、その人たちの言葉も伝わる。
遠く離れていても仲間、同じ目的に向かっていると、確かめられるだけで心強い。

組織に関わるすべての人にとって、社内報は身近で馴染みやすいプラットホーム。
朝礼で社長の話を聞くのは気ぜわしくとも、文字で書かれたメッセージなら、
いつでもどこでも何度でも読み返せる。組織と個人の親和力が高められる。

きちんと印刷され製本されてなくとも、伝えたい内容を定期的に回覧すれば、
メンバーは必要なところをコピーし頭に叩き込む。メールを活用するケースもある。
大切なのは、組織全体のレリューションを築き、共有領域を広げること。

組織からの情報を発信するだけでなく、レスポンスに応えられるように、
社内報は投稿などの窓口を開いて、切磋琢磨の場を提供したほうが効果的。
PR誌やDMに転換すれば、組織に関わるさまざまな人とのコミュニケーション。

社史や社内報を充分に活かして、組織を活性化するのに役立てているか。
組織の求心力を強め、メンバーの参加意識を促し、思いを共有しているか。

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