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2011年11月19日 (土)

カリスマ

肩書や職制など超越して、その人が語る言葉は重く、皆が黙って従う。
同族企業グループのオーナーや、ベンチャー企業の創業社長など、
鶴の一声で空気を一変させ、不可能を可能にし、絶対的権威を示す。

出資金や持ち株数もあるが、それ以上のカリスマ性が、他を圧倒し信望を集める。
支配されるのがイヤならば、転職することも自由であり、独立開業もできる。
ところが組織に関わる人たちは嬉々として、絶対君主に仕えている。

それだけの人間的魅力があるから、たくさんの人が集まってくる。
富や地位や名声だけでは、人の心まではつかめない。
素直にカリスマの存在を認めて、人の心を動かすエッセンスを学ぶ。

1 伝説
組織の存続を左右する重大な局面で、英雄的な活躍をした人が語り継がれていく。
爆発的なヒット商品の企画プロデュースを担当したり、
難攻不落の取引先を制して売上高を急激に伸ばしたり、
ライバル会社からも一目置かれる存在が、伝説として今もなお生き続けている。

2 情熱
仕事と人生が重なり合い、すべてを捧げ尽くすとき、情熱は人を動かす力になる。
土曜も日曜も祭日も休まずに、ひたすら仕事の実現を願って、
不眠不休で働くことも厭わず、命を投げ出す覚悟もしている。
創業経営者の迫力の背景には、不退転の決意がある。仕事と人生が不可分。

3 預言
一つや二つの仕事がうまくいっても、カリスマへの回路には繋がらない。
その存在を高く評価する声があり、初めて人々が注目してくれる。
評価する人が権勢を誇るほど、値打ちは引き上げられる。誰に認められたか。
本人についての情報が不足していても、お墨付きに対する信頼がフォローする。

4 支配
民衆に強く推された指導者は、カリスマとして長期間に渡って君臨する。
ベールの奥に隠れた秘められた存在が、スポークスマンを通しビジョンを伝えれば、幅広い支持を得て不動の地位を手に入れる。人々は支配されていると感じない。
いかに優れた人物なのか、組織に必要な存在なのか、そうした声が溢れ出ているか。

5 運命
カリスマとしての立場を完璧にするために、言葉の力が宿る語り部に命じ、
存在が運命として決定づけられていたと、人々が信じて疑わないように演出する。
最もわかりやすい形は、常勝という結果。不敗神話は、カリスマをさらに高める。
強い指導者である姿を印象づけようと、膨大なエネルギーを注ぎ込む。

カリスマは目指そうとして目指せるものではないが、
深耕することで多くのヒントを示唆される。人間の魅力の一端を窺える。

並外れた言動の背景には、どのような信念が根付いているのか。

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