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2011年11月 9日 (水)

左遷

意に染まぬ辞令を受けて、都落ちするようなことも、長い人生の途中にはある。
送別会で激励されても、素直に頭を下げて、意欲を表に出せない。
餞別の言葉など、聞いたとたんに忘れる。そんな夜は、いくら飲んでも酔えない。

皆と別れた後で、何度も辞表を書いては破り捨て、眠れないまま朝を迎える。
そんな経験は誰でも一度や二度、胸の奥にそっと隠している。

不平不満が渦を巻き、怒りで身体が震えるが、ツベコベ言っても何も変わらない。
スパッと辞表を叩きつけるか、何も言わず辞令を受けるか、どちらかしかない。

周囲の同情を引こうと、愚痴や弱音を吐いても、自分の値打ちを下げるだけ。
たとえ意見が正しくても、一度決まった組織図を、そう簡単に改められない。

評価は人間が行うものだから、常にパーフェクトとは限らない。
今までの人事を眺めていたら、評価が間違いと感じたことも、一度や二度はある。
それなら自分に対する評価だけ、間違わないと思うほうが不思議。

どうしても評価を改めさせたければ、いまいる場所できちんと結果を出して、
自分の価値を認めさせるしか解決策はない。誰の目にも必要な人材に映っているか。
落ち込んでいるヒマがあるなら、新しい場所で闘う戦略を練らねばならない。

忘れてはならない大事なことは、自分がリーダーである現実。
送り込まれた陽の当たらない場所で、自分をリーダーとして迎えるメンバーがいる。
切ない感情をストレートに表したら、悪気がなくてもメンバーの心を傷つける。

一日中ぼんやりしていたり、元の職場を懐かしがったり、新しい職場に馴染まない。
いつの間にか高い壁を築き、背を向けて、リーダーとしての本来の仕事を疎かにする。

「オレは、いつまでも、こんな場所にいない」と、力強く上を向いて宣言すれば、
こんな場所で働いているメンバーには、自分たちを否定する言葉として聞こえる。

誰だって、思い通りには生きられない。夢破れて、打ち砕かれ、辛酸を舐める。
第一志望の組織に入れなかったり、希望の職種に配属されなかったり、
それでも必死に頑張る。我慢しているのは自分だけではない。

リーダーはいつでもメンバーの視線を意識して、言動に慎重になることが必要。
心のどこかで仕事を軽んじていたら、微妙な態度でメンバーに伝わる。
リーダーが仕事をツマラナイと考えたら、やらされるメンバーに熱気は生まれない。

どんなときも全力を傾け仕事に没頭すれば、現状を打破する道が開かれる。
一人ひとりとコミュニケーションを築き、未知の経験にチャレンジする姿勢を確立。
自分から溶け込まなければ、誰にも居場所をつくれない。

陽の当たらない場所に移されたなら、自分で光を射し込もうと考えられないか。
やるべきことをやっていれば、見るべき人が見ている。いつかチャンスが訪れる。
投げ出してしまったら、そこでゲーム・オーバー。

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