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2011年11月 4日 (金)

逆境の打破

業績が低迷している組織のリーダーは、部屋の片隅で苛立った表情を隠さない。
役員室に呼ばれた後は意気消沈、すぐにメンバーの尻を叩いて怒鳴りちらす。
自分は机の前から動こうとせず、ジロリと周囲を睨み回し平然としている。

優秀な大学を卒業して、順風満帆に昇進しても、こんな人はもうダメ。
フォローの風に乗っているときは、学歴やブランドが通用したけれど、
向かい風では何の役にも立たない。いま置かれている逆境を打ち破れない。

組織が必要とするリーダーは、追い詰められた状況から必死に這い上がる。
一度や二度敗れても、態勢を立て直して、闘いを挑もうとする。
それだけの気迫がなければ、浮き沈みの激しい世の中で勝ち残れない。

1 経験や実績
肩書を与えられるまでのプロセスは、過去の物語として棚上げしておく。
求められるのは、これからの組織をどう育て、現状をいかに切り抜けるか、
昔の手柄話をしても、仕事に役立たなければ、誰も耳を傾けてくれない。

2 感情の爆発
価値観が異なる世代のメンバーは、傍若無人な言動に気づかない。
平気で感情を逆撫でするから、堪忍袋の緒が切れることもある。
怒りの感情をぶつけず冷静な気持ちで叱る。同じ土俵に昇ったらリーダーの負け。

3 評価の不満
組織が自分をどう評価しているか、ほとんどの人は満足していない。
同期のライバルに先を越されたり、部下だった後輩に追い抜かれたり。
評価は多様な選択のひとつに過ぎない。最終的な評価も未だ下されていない。

4 将来の不安
年功序列や終身雇用がなくなって、定年を迎えられる人は減っている。
業績が厳しければ厳しいほど、明日のわが身が占えなくなる。
だからといってジタバタしても、誰も手を差し延べてはくれない。
今の立場で闘うことが、未来を切り開く術になる。

5 環境の変化
国際的な政治や経済の動きを背景に、どこの業界でも地図が塗り替えられている。
情報やシステムの環境も、日進月歩で変わっている。
こうした時代の流れを読み、いくつになっても勉強を怠らない。

6 組織の危機
一流企業や都市銀行が潰れる時代に、安全を保障されている組織などない。
組織に暗雲が立ちこめたときに、逃げずに踏み留まれるか。
再生の中心になって、報われないとしても努力を重ねられるか。

艱難辛苦が汝を玉にする。先人は苦労が人を磨くと教えてくれる。
逆境こそ成長のチャンス、そう受けとめられるか否かで、
リーダーに対するメンバーの信望も決まる。苦しいときは皆が苦しい。

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