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2011年11月30日 (水)

やり取りのモデル

アメリカの心理療法家V・サティアは、問題児の治療には本人だけでなく、
家族観のコミュニケーションを捉え直し、再構築するのが必要と説いたが、
そのエッセンスである2者間のやりとりは、非論理的な反応に対して有効。

やり取りは、その場に居合わせた第三者にも観察できる。

発言の内容だけでなく、声の大きさ、スピード、イントネーションはもちろん、
表情や仕草、醸し出す雰囲気などが一体として伝えられ、
受けとめた相手からフィードバッグされ、それが次のやり取りに繋がる。

他人とのやり取りの結果として、自分の内部にどんなことが起こるか。
それは他人には知り得ないのだが、自分自身の経験を踏まえて想像できる。
自分自身にも内部の反応か外部の現象か、混然とした状態で認識される。

こうしたやり取りの感覚を整理していくと、次のような作用を持つとわかる。

1 新しい可能性に道を開く。
2 元からあった可能性を強める。
3 サバイバル規制を起動する。
4 攻撃性を強める。
5 苦痛を増加させる。

ときには、自分の発言内容やパフォーマンスに気づかないこともあるが、
自分自身に目を屁家手、自分の内部の系列を明確に意識すればするほど、
やり取りの顕在部分に、他人が何を観るかを、知ることは容易になる。

自分が他人の目に愚かに映っていると予測しても、平常心を保つことが大事。
自分が他に及ぼす影響の効果を測定できない段階では、
どのように観られたとしても、ありのままに受け入れることしかできない。

重要なのは、なぜそのように観られるかを探ること。他人の反応を意識すること。
自分への印象に重要な影響を及ぼすのは、喜怒哀楽に基づく感情の表現。
皆が同じ感情を共有できる環境でなければ、感情の突出に違和感を覚える。

日常生活に対する感覚の相違を背景にした個々人の価値観にも注目する。
同じ行動に対しても、何を基準にするかで肯定と否定の判断は分かれる。
僅かな言葉が足りないだけで誤解は容易に生まれ、やり取りが噛み合わなくなる。

自分の言動がどう受けとめられているか、相手の反応を注意深く観察する。
その際に自分自身の感情をコントロールできるか、冷静沈着を保てるか。
自分自身と距離を置き、客観的に自分を観察し、公正に自分を裁けるか否か。

論理的に自分を捉えるだけでなく、自分の感情の源泉を探り出せるか。
自分の内部を突き動かす力は、どこに起因しているか、過去に何があったか。

自分自身の感情の傾向をわきまえるだけでも、やり取りの形は違ってくる。

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