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2011年11月 7日 (月)

自分を発見するときの障害(3)

数学の問題と同じように、あらゆる設問の正解は唯一絶対と考えていないか。
曖昧さを許容できず、断定できないところもふくめて無理に結論を導いていないか。

自然科学だけでなく社会科学にも法則があるように、基本法則は必ず存在し、
適用すればあらゆる問題を解決できると思い込んでいないか。
知識と論理を過大評価して、感性まで割り切ろうとしていないか。

さまざまな知識は有用で、私たちの思考をサポートするが、
未知の領域へ踏み出した後に、今までの経験が再現するとは限らない。
誤差の範囲で収まるかどうか、論理的な予測を超えるケースも多い。

同じ風景を観ても思いは千差万別、それを素直に受け入れられるか。
手持ちの策で解決できないとき、それは通用しないと疑えるか。

本質の変わらないものもあるが、状況や環境で変わるものもある。
不易流行を見極めて、それぞれの対象ごとに上手に切り分けられるか。

自分の中に曖昧さを遺すと、なかなか前へ踏み出せないのも事実。
無理にでも正解を求めたほうが、煩わしさを覚えずに日々を過ごせる。
しかし人という存在には未知の領域が多く宿っているのも事実。

自分自身の成長を阻害する要因は、なかなか自分で気づかない。
とりわけ知識や経験が増すほど、過去の財産を縦横無尽に使いこなせば、
必ず道は開けると思い込む。それで解決できる問題も決して少なくない。

しかし大事なのは変化への対応、すべては無常で、日々刻々と流れ行く。
立ち止まるのは退行、相対的なポジションも急激に下落する。
新たな成長の芽を摘み取っていないか。自分の可能性を閉ざしていないか。

どのようなテーマの学習でも、楽しいばかりと限らず、苦しいことも多い。
心血を注いで習得した成果は、誰にも侵されたくない無形の財産。
実際にそれを武器にして、多くの闘いを勝ち抜いた。成功法則の裏付け。

経験を重ねるほど肉体は衰え、気力も体力も削がれるから、
新しいテーマの学習に取り組むのは億劫になる。

過去の実績に対する賞賛の声も、耳の奥底で鳴り響いているから、
心地良さを忘れられず、自分の殻の中に閉じ籠もりたい気持ちもよくわかる。

それでも自分をリセットして、0からチャレンジしないと、
自分を成長させられないだけでなく、メンバーからの信頼も得られない。
変わる意思があれば、学ぶ意欲があれば、人はいつまでも成長できる。

昨日までの自分と、明日の自分がまったく違うことを、
どうして素直に受け容れられないか。今までもその都度に変わってきたのに、
これからは変わることはないと、言い切るほうが根拠がないと思わないか。

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