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2011年11月27日 (日)

ビジョンの提示

リーダーとしてメンバーに指し示すにも、自分自身が次の一歩を踏み出すにも、
どの方向を目指すかが明らかでなければ、袋小路に迷い込み説得力を失う。
未来に見えるのは実体でなくビジョン、どこに根拠があるかが重要になる。

未来は過去の経験を経て、現在の意思を踏まえ、取り巻く環境を捉えて描かれる。
起点になるのは自分自身だが、そこからどれだけ想像力を働かせられるか。

過去の自分の経歴を振り返り、それぞれの事実を自分がどう感じるか、
任意に評価して時系列で結ぶ。これを経歴曲線と呼び、自分の履歴の流れになる。

右肩上がり、右肩下がりも絶無ではないが、ほとんどが山あり谷あり。
さらに現在からの延長線上で未来を予測する。どうすれば成長できるか。

同じ体験を経ても、受けとめ方は千差万別だから、経歴曲線は一般化できない。
昇進が喜びになる人ばかりでなく、苦役の始まりと捉える人もいる。

大事なのは、自分がどう感じたか。どうしてそのように感じたのか。
最初の感覚を軽く扱わず、深く掘り下げる。自分の価値観が鮮明に浮き上がる。

ほとんどのケースでは、頂点へ向かうプロセスは充実しているが、
極めると取り巻く環境は変わり、次の一歩は、成功した場所からしか踏み出せない。
大きなプロジェクトを成功させると、達成感と疲労感の後に退屈な日常。

どんな成功者も百戦百勝は叶わず、勝ったり負けたりを繰り返すのは失敗者と同じ。
両者を決定的に分かつのは、失敗にどう反応するか、どのように受けとめるか。
失敗に落ち込み逃げてしまうか。それとも次のチャレンジの跳躍台に活かすか。

成功者は自分自身のビジョンを基準に、対象の優劣を見極める原則を設定する。
ビジョンは成果を積み重ねた結果として描かれるから、リーダーの自覚を促す。
仕事の重要性が明確な形で打ち出され、他への訴求力となって結実する。

人が心から動くのは、ビジョンに対する理解と共感。同じ目的を共有する。
自分の金銭欲や名誉欲を満たそうと願っても、そのために他人は尽くしてくれない。
起こるのは相互のパワーゲーム、一定の限界点で必ず破綻を来す。

自分と素直に向き合い歩いた足跡を辿れば、価値観や人生観の輪郭が浮かび上がる。
最初は鮮明でなくとも、何度も自分に問い直せば、自分が何を望んでいるか、
どのような未来を目指しているか、具体的な像として結ばれる。

自分にとっての喜ばしい未来が、他人にとっても喜ばしい世界に重なるとき、
言葉は説得力を強め、求心力は増していく。皆が向かう共有領域が明らかになる。
小さな輪が波紋のように広がり影響を及ぼし、ビジョンはさらに現実へ近付く。

あなたはどのようなビジョンを描けるだろうか。どれだけ確信を抱いているか。
チームのメンバーを巻き込むだけの魂は宿っているか、熱く語りかけられるか。
組織の理念や文化と乖離していないか、皆を幸せに導くビジョンになっているか。

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