« カリスマ | トップページ | リーダーの自己認識 »

2011年11月20日 (日)

リーダーの居場所

組織には、スポットライトを浴びる人と、縁の下の力持ちを演じる人がいる。
同じ営業課長というポストでも、仕事の内容しだいで重要度は違う。

本社の別館ビルで3人の部下を動かし3億円を売り上げる課長より、
10人の部下で20億円を売り上げる課長のほうが、昇進のチャンスに恵まれる。
同じ課長だからといって、横一線とは限らない。

自分は陽の当たる場所にいるか、離れ小島に流されているかを、わきまえているか。
肩書に相応しい処遇を受けているか、辞めても誰一人として困らないか。
置かれた立場や状況を、シッカリ見極め、攻めるべきか守るべきかを見誤らない。

組織の中で自分が浮いていると感じたら、外側から組織を捉え直す。
業界でのランクはどこなか、経常利益は水準より上か、客観的に分析する。
自分を活かすのはこの場所か、能力を最大に発揮できるか。

仕事は気に入っていても、組織文化や風土とミスマッチなら、可能性は閉ざされる。
どこに価値基準を置き、どんな人材を評価するか、組織の指針を理解しているか。
自分にとって骨を埋める値打ちがあるか否か、素直な気持ちで問い直しているか。
無理に無理を重ねても、どこかで破綻が訪れる。

先代からの知恵を頑なに守り続ける保守的な組織では、
改善を提案する意欲的な人は、組織の秩序を乱す存在になる。
積極的に事業を展開して新風を巻き起こした組織では、
着実に一歩ずつ間違いのないことを確かめて動く人は、チャンスを活かせない。

厄介なのは、これが絶対法則ではなく、状況とパワーバランスで現象は変化する。
保守的な組織でも、追い詰められたら経営革新を実行する。
ベンチャー企業でも、組織が拡大したら体制を固めていく。
組織そのものも取り巻く環境の変化に応じて、必要とする人材を切り換える。

頭のてっぺんから足の先まで、組織にどっぷり浸かっていると、
組織が世間そのものと考え、この広い世の中で唯一の場所と思い込む。
もっと大きな視野を持ち冷静に自分を評価し、フレキシブルに事実を直視する。

今のあなたは居心地が良いか、それとも針の筵に座らされているか。
居心地の良さはこれからも続くか、どのような理由に基づいているか。
居心地の良い環境を奪われたとしたら、どのように自分を成長させられるか。

居心地が悪いとしたら、どのような理由に基づき、自分で納得できるか。
環境を改善するのに自分で何ができるか、それとも個々の力では無理か。
その場合に周囲を巻き込み、変化を引き起こせるか。誰に働き掛けるか。
それとも置かれた環境から身を退き、リセットしたほうが効果的か。

自分自身の現状を直視しないと、これからの人生の方向が定まらない。
鍵になるのは自分を変えられるかどうか、変える意思があるかないか。
逆風でも順風でも自分を起点としなければ、自分の居場所を創れない。

|

« カリスマ | トップページ | リーダーの自己認識 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/41324664

この記事へのトラックバック一覧です: リーダーの居場所:

« カリスマ | トップページ | リーダーの自己認識 »