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2011年10月 4日 (火)

世代間交流

「今どきの若いヤツらは」という言葉は、パピルスにも記されている。
紀元前の昔から、大人は若者が気に入らない。
自分たちが営々と築いてきた世界に、理解できない新しい価値観を持ち込んで、
わがもの顔で勢力を広げていくのだから、潰したくもなる。

生まれ育った環境も違えば、教えられてきたことも違う。
何度もマニュアルに躓きながら、指先でキーボードを叩いている世代には、
授業でインターネットを覚えてきた若者は、眩しくもありジェラシーを感じる。
対抗意識に燃えて四字熟語を持ち出し、自分の土俵で地面に叩きつけたくなる。

背も髪の毛もスラッと伸びて、女のコにキャーキャー騒がれ、
それだけ見ていても腹が立つ。TVタレントじゃないのだから。
「ろくに仕事もできないくせに」「満足に敬語も使えないくせに」
カッコだけは一人前と敬遠したくなる。実績と経験を盾に力でねじ伏せる。
 
妙にワケ知り顔をして、若者と話を合わせるリーダーもいる。
本当に興味を抱いているなら、世代の壁はすぐに越えられるけれど、
メンバーをコントロールすることを目的に、流行やファッションに近づいても、
白けた空気に包み込まれる。中途半端に身構えるから、人間関係がギクシャクする。

20代には20代の良さがあり、50代には50代の良さがある。
背伸びをする必要もないが、身を縮める理由もない。
組織の中で、それぞれの世代の価値観を認め、お互いに自然体で接する。

常に優位を保とうとするから、肩に力が入りすぎてヘトヘトに疲れる。
相手をまったく認めないで、自分のすべてを受け入れさせるなど、
バランスの崩れた関係は成立しない。いつでも正しい行動を示そうなんて思わず、
ときには弱点をさらけ出したほうが楽になる。
 
メンバーとのコミュニケーションに自信がなければ、「おはよう」と声を掛ける。
無理に話題をつくらなくても、笑顔を向ければ充分。
リーダーから毎朝挨拶していると、若い人も話し掛けやすくなる。
そのときに急ぎの仕事が待っていても、ゆったりと相手の言葉に耳を傾ける。

若い人はリーダーに遠慮しているから、忙しそうにしていると席に近寄れない。
何か話したがっていると雰囲気を察したら、机の上の書類を片付け時間を都合する。

年齢や肩書が上だからといって、自分の意見が正しいと決めつけず、
若い人から学ぶ気持ちを忘れなければ、世代間のコミュニケーションはうまくいく。

メンバーが年長の場合には、人格を尊重したうえで、丁寧な言葉で対応する。
力で抑えつけると逆効果、面従腹背に陥りがちで、リーダーのストレスを誘発する。
意見が対立したときはきちんと説明し、自分の方針に従うように頼めば良い。

年長のメンバーが若いリーダーに協力するのは、自分への好意を感じるから。
能力や実績に問題があるにしても、長所を見つけて積極的に認めることが大事。

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