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2011年10月21日 (金)

MBOの基本

MBO(目標による管理)は、P・ドラッカーやE・シュレイによって提唱された。
シュレイによると「組織の全体目標と個人目標を関連づけ、
目標達成が人間としての興味と欲求を満足させる」手法である。
心理学では、D・マグレガーのY理論がベースになる。

あらかじめ決められた目標を部下へ振り分けるのでなく、
リーダーとメンバーが充分に話し合いながら目標を設定していく。

リーダーはプロセスをチェックして指導するが、
あくまでも当事者はそれぞれのメンバー、自らの意志と責任で、目標を達成する。

期間が終了したら結果を測定し、双方で原因を徹底的に分析し、
リーダーとメンバーの合意を踏まえて、合理的な目標を再び組み立てる。
組織の中で自分の役割が明らかになり、どれだけ成長したかを自覚できる。

組織の全員が同じ方向へ進むことが肝心だが、往々に階層ごとの目標が合致しない。
経営ビジョンや企業カルチャーが浸透せず、個人の目標が組織から切り離される。

中・長期の経営計画をきちんと踏まえ、一人ひとりの能力を把握して、
適切な目標値を示唆することが肝心。リーダーの説明責任を果たしているか。

組織が何を重要視して、どのような人材を求めているか、
噛み砕いて伝えることで、具体的な未来図を見せているか。

目標を示すにも自分の行動が組織の運営にどのような影響を及ぼすか、
わかりやすく説かれたら自分の役割を納得して受け入れる。
短期および中長期経営計画の延長線上に、輝かしい将来を予測させる。

一方通行のコミュニケーションでなく、経営目標を全体の問題として提起し、
納得できるまですり合わせなければ、メンバーの意欲を引き出せない。

日々の報告を受けるとき、成果ばかりに目をやらず、プロセスを重視すること。
同じ成果でも頑張った結果なのか、それとも努力を怠っているのか、
個々人の能力で事情は違ってくる。一日に悔いが残らないかを冷静にチェック。

自分のハードルを乗り越えたら、正当に評価して皆の前で褒めているか。
組織の価値観や目指すものを説き、どれだけ貢献しているか明らかにすれば、
達成感に満足するだけでなく、さらに高い目標へ自分を駆り立てる。

MBOを実現させるのは机上の理論でなく、現場に則した実践であり、
リーダーとメンバー一人ひとりが、組織の未来と取り組む姿勢。
組織が定めた目標をなぞるのでなく、どれだけ自律的に関われるか。

組織の目標が個人の目標と重なり合うには、想像力を働かせねばならないが、
そのヒントを示唆するのがリーダーの役割、具体的にわかりやすく繰り返す。
そのうえで面談を進めねば、メンバーにリーダーの真意は伝わらない。

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