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2011年10月12日 (水)

チームの活力

疲れた顔など見せたくないが、いつでも上機嫌な日ばかりとは限らない。
重箱の隅を突かれるような叱責を受けたり、ライバルの手柄に悔し涙を流したり、
心の中に波風が立つことも少なくない。自分は聖人君子じゃない。

ノルマの達成が難しければ、夜討ち朝駆けは当たり前、心も身体もヘトヘトになる。
職場に寝泊まりする夜が続き、家族の顔さえ満足に拝めない。
取引先と明け方まで飲んで、ヨレヨレの背広で出社する。それでも成果を導けない。

充血した目を見開き、忙しそうにしていたら、メンバーは声を掛けるのを遠慮する。
気の弱い人になると、報告書さえ提出できず、リーダーの様子を窺う。
1ヶ月も経費を精算できずに、同僚にお金を借りる人もいる。

戦闘意欲を失って、ガックリ肩を落としているリーダーも近寄りにくい存在。
徹夜で仕上げた企画書を見せても、溜息混じりに受け答えされたら、
実現は難しいと感じざるを得ない。リーダーの元気が回復するまでペンディング。

取引先からのクレームも、すぐに対処できずに、問題を大きくする。
手に負えなくなってから、責任を押しつけられても、メンバーは解決できない。
リーダーに逃げられたら、メンバーはお手上げ。チームは壊滅する。

リーダーだって人間だから泣きたいときもあるが、厳しい状況になるほどカラ元気。
リーダーの気持ちが苛立てば、メンバーの気持ちも落ち着かなくなる。
リーダーが仕事に対する情熱を失ったら、メンバーも投げやりな仕事に慣れていく。

自分自身がどんな問題を抱えていても、メンバーの前では平常心で振る舞う。
明日までに提出するレポートも、メンバーがデスクに近付いたら片付ける。

リーダーの仕事を理解してもらいたいなど、甘えた気持ちは拭い去る。
課長の辛さは課長でなければ、部長の厳しさは部長でなければ、理解できない。

リーダーに奥深さを感じることで、メンバーは安心して全力を尽くせる。
自分が途中で倒れたとしても、最後に骨は拾ってもらえると、
後顧の憂いなく目一杯に闘う。実力を120%発揮する。

自分の仕事を整理して、できるだけメンバーに任せ、時間の余裕を生み出す。
切羽詰まった仕事に追われなければ、気持ちは楽になり顔つきも穏やかになる。
たどたどしい報告にも、落ち着いて対処し、きちんと指導できる。

自分が背負うしかない仕事は、その量を減らしていくと共に、効率化を図る。
元気に溢れたサポーターを演じて、メンバーを一人前に成長させていけば、
舞台裏でこなす仕事も少なくなる。黙っていても、組織が活性化する。

メンバーの活力源になり、壁を突き破る相談役になり、トラブル処理を担当する。
雨が降る日も風が吹く日も、リーダーはすべてを受けとめる防波堤。

チームに活力が失われたら、一番の原因はリーダーの活力が不足していること。

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