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2011年10月 1日 (土)

責任転嫁

どんなに一所懸命に頑張っていても、うまくいかないときはうまくいかない。
九分九厘まで煮詰めた大事な契約を、土壇場でライバルに出し抜かれたり、
必死に口説き落とし入社させた人材が、半年も経たないうちに辞めていったり、
自分の思惑通りには運ばないが、やるだけのことをやったら、運否天賦に任せる。

未練がましく自分の正当性を主張し、平気で他人に責任を転嫁するりーだーがいる。
売上目標が達成できなかった原因は、商品の競争力がなかったからであり、
宣伝広告費の予算が不足していたと、営業部長がもっともらしく報告する。
責任を問われると、メンバーが働かなかったと嘆き、人事に問題ありと力説する。

何があっても自分の身を守りたいから、やたらと難しい横文字を並べてみたり、
いきなり専門用語を持ち出してみたり、相手を煙に巻くような屁理屈をこねる。
組織を取り巻く経済状況が厳しかったり、市場ニーズが冷え切っていたり、
最後の最後まで「自分の力が及びませんでした」とは口にしない。

そんなリーダーに限って、メンバーの前では、ものわかりがいい。
ノルマを果たせなくとも、「無理することないよ」と、やさしい声を掛ける。
器が大きな振りをしているが、メンバーに頑張られると困る。
誰がやってもできない状況を打ち破られたら、リーダーの面子が潰れる。

組織の利益がどうなろうと、メンバーの将来がどうなろうと、関心がない。
自分が生き残るためなら形振り構っていられない。
自分の身が危なくなったら、平然とメンバーを切り捨てる。
 
組織の中を上手に泳ぎ、権力を持つ人に媚びれば、安泰と考える。
派手なパフォーマンスを演じるよりも、減点されないことが大切と信じている。
何もやらないことが、マイナスと思わない。

絶対に潰れないはずの金融機関が倒産し、100年の老舗が消えていく時代状況で、
寄らば大樹の陰と安心してはいられない。誰もが定年を迎えられると限らない。

言い訳が通用する組織は、ゆとりがある環境だから。
いよいよ追い詰められたら、結果を出せない言い訳など、誰も耳を傾けない。
自分ではうまく切り抜けたつもりでも、どこかでツケが回ってくる。
 
どんな世界でも勝ったり負けたり繰り返し、最後に1つだけ勝ち越せば生き残る。
連戦連勝で人生を終わるなど、物語でしかあり得ない。
どこかで負けるのが現実ならば、そこから何を学ぶかが重要。
負けた事実に真正面に向き合わねば、どうすれば勝てるかを見つけられない。

言い訳をするのは、自分の負けを認めないこと。
いつも自分だけが正しく、他人はみんな間違っていると、大きな声で宣言。
傷ついたり、汚れたり、負けることを恐がっていると、勝ち方もわからなくなる。

リーダーが責任転嫁していけないのは、綺麗事でなく、
自分で自分をスポイルせず、どこでも通用する人材に育つため。

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