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2011年10月 7日 (金)

舞台裏

人間には誰だって、表もあれば裏もある。
きれいに着飾った美女だって、クシャミもすれば、トイレにも行く。
朝礼で立派な話をしているリーダーも、お金も欲しいし出世もしたい。

タテマエに従うより、ホンネで勝負したほうが、自分らしい仕事ができる。
世間の常識に縛られず、やりたいことを貫いて、思う存分に活躍したい。
リーダーだからメンバーに遠慮する必要はない。舞台の中央で主役になりたい。

もっともな話にも聞こえるが、一歩間違うとタイヘンなことになる。
横領や贈収賄など、最初は些細な金の私物化から始まる。
誰だって自分に言い訳するのは上手だから、大義名分で自分を誤魔化すのは朝飯前。

メンバーが5分でも遅刻したら怒鳴り散らすリーダーが、
自分が1時間遅れたときは照れ笑いで済ましたり、立ち寄りと平気でウソをつく。
女性社員の私用電話をとがめた口で、自分のタバコを買って来いと命じる
 
肩書が重くなればなるほど、痩せ我慢が必要になる。
周囲が許してくれるから、ついつい甘えたくなるけれど、一つひとつが試金石。
公私混同をしないことがリーダーの基本、いざというとき自分の身を守る。

実際には簡単にできることじゃない。
部下の女性社員から言い寄られて、据え膳食わぬは男の恥とばかり、
抜き差しならぬ深い仲になったら、倫理観を問われるのは当たり前。
メンバーをアゴで使うなど、日常茶飯事になりがちだから要注意。

上層部から無理難題を命じられ、同期のライバルに追い抜かれ、
ストレスが溜まっているからと、自分より弱い立場の人に苛立ちをぶつけない。
せっかく赤ちょうちんに誘っても、自慢話と説教のオンステージを繰り広げたら、
いくら自腹を切っても誰も付いてこない。仕事じゃないのにヨイショはできない。

メンバーの立場に身を置いて、自分を厳しくチェックしているか。
ふだんから言っていることと、自分のやっていることが一致しているか、
仕事のためでなく、私利私欲でメンバーを使っていないか。

自分がイヤだと思っているリーダーに、最近似てきていないだろうか。
メンバーと飲んでいるときに、絡んでいないだろうか。
 
スジを通してケジメをつけるには、自分を甘やかさず、人を子分のように扱わない。
威張りたくなったり、怒鳴りたくなったら、どこかでウサを晴らす。
人格を磨くことなど、一朝一夕にできないから、せめて舞台裏を見せない。

とりわけ同じ組織に長くいると、何が普通かわからなくなってくる。
何かを言うとき、やるときに、立ち止まって検証するのも大事。

リーダーとして表舞台に立つときは、諸々の準備を済ませておく。
ホンネが人の心を動かすのは、理解と共感を得られるときに限られる。

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