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2011年10月 5日 (水)

後生畏るべし

『論語』に「後世畏るべし」という言葉がある。
「若い人は成長していくのだから、今の自分を越えられないと誰が断言できるのか」自分が知っている過去の残像で、人と向き合わないほうが良い。

短い期間会わなくとも、若い人は驚くほど多くの知識や経験を吸収している。
たとえ部下や後輩でも、いつまでも同じところにいると限らない。
相手が社会人なら、誰に対してもひとりの人間として尊重すること。

自分の立場が脅かされるのを恐れ、若い芽を摘み取るようでは自分が成長できない。
若い人を育てながら、若い人から学ぶ。自分より優っているところは素直に認める。

年の差が開いているといっても、100年も違わない。
同じ時代に生まれて、同じ空気を呼吸している。

知らないことを知らないと言える人は、知らないことをそのままにしておかない。
必要と判断したら、誰に対しても謙虚な姿勢で教えを請う。

組織を取り巻く環境は、日進月歩で変化する。
数年前の最先端が、いつの間にか陳腐化しても、誰も怪しまない。
すべてを一人で賄えないのなら、新しい提言に耳を傾け、可能性の幅を広げる。

そのうえで事実に照らし合わせて検証し、最適な選択を決断する。
誰からの提言であっても、最終的な責任を負うのはリーダーと考えれば、
合理的で可能性の高い提言を選ぶしかない。誰が言っても、正しいことは正しい。

行動を起こすべきか否か判断に迷ったときは、行動を起こしたほうが誤らない。
人は誰でも変化を避けるものだから、
決断をためらう心の奥には、現状維持を望む気持ちが潜んでいる。
ためらう時間を長引かせるほど、言い訳が上手になるから厄介。

自らの知識と経験を信じながら、常に自己革新を繰り返す。
新しい提言に違和感を覚えても、すぐに切り捨てるのではなく、
熟成させてから再び検討するくらいで丁度良い。

大切なのは前へ進む意思を鮮明にさせながら、合理的かつ客観的な判断基準を持ち、
日頃からそれをきちんとアピールすること。
誰の言いなりにもならず、誰からの提言でも柔軟に受けとめる。

リーダーが耳を傾ける姿勢を示せば、メンバーは積極的に発言する。
採用されずとも理由が鮮明なら納得し、再びチャレンジする意欲を湧かす。
そうした機会が増えるほど、リーダーにも学ぶことが多くなる。

あらゆる角度から知識や情報を集めても溢れ出さない。
必要なものは消化吸収されるけど、不要なものは自然に排泄される。
自分の中の合理性を信頼して、恐れることなく無心で臨めば良い。
自分自身を諦めさえしなければ、スピードは遅くとも構わない。

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