« リーダーシップ能力 | トップページ | 分析と決断 »

2011年9月13日 (火)

リーダーの原点

リーダーはメンバーを上手に動かし、組織に活力を生む。
状況を的確に判断し、時機を見誤らずに指示し、結果を出すのがリーダー。
些細な変化も敏感に察知して、シミュレーションを展開する。 

報告書に目を通し、取り寄せたデータを分析し、念には念を入れ決断しても、
うまくいくときばかりとは限らない。出し抜かれたり、企画倒れに終わったり。

正攻法で駄目ならゲリラ戦術を展開し、一度の交渉で落とせねば粘り強く通い続け、何とか壁を打ち破りたいと悪戦苦闘するが、どんなに頑張っても駄目なときは駄目。

藁にも縋りたい気持ちで、目新しい方法論に飛びつき、策に溺れることもある。
朝令暮改の指示を出せば、メンバーの動きもカラ回りし、やはりうまくいかない。

こんなときほどジタバタせずに基本に戻る。落ち着いて深呼吸から始める。
リーダーが冷静さを失うと、ケアレスミスが頻発し、いつもの手順も守れない。
苛立つ空気に支配されるから、ふだんの実力さえ発揮できない。

ルーチン・ワークを確かめ、基本ベースの実績を積み重ねる。
リーダーがドンと構えていれば、メンバーもグラグラ揺るがない。
地道にコツコツとやるべきことをやって、巻き返しのチャンスを待つ。

組織の方向を決断するリーダーは、いつも迷路の中を進む。
何かを選択するときには、他の可能性を切り捨てる。
その判断が正しいか否か、誰も正解を知らない。成果がベストとは限らない。

結果がどう転ぼうと決めるしかなければ、迷いを断ち切るために自分の原点を確認。組織の看板を下ろし、肩書の裃を脱ぎ捨て、仕事と向き合えるか。
自分が望んでいる目標を、もう一度見つめ直せるか。

どうしても結果が欲しいときほど、結果を追わないことが大切。
数字に縛られて行動すると、小手先の技術に頼り、大局を見る目が濁る。
自分のいる場所がわからなくなり、遠くへ流されても気づかない。

リーダーが不安から感情的に振る舞えば、メンバーもエキセントリックに反応する。羅針盤を失った船のように、行き場もなく漂い続ける。
リーダーが迷走した後を、魂が抜けた顔をして、無前提に追い掛ける。

リーダーに求められるのは、メンバーを安心させること。
いつでも最悪の結果を予測し、事前に手を打っておくことが、
アクシデントを未然に防いで、トラブルを避ける知恵になる。

肩書や年収など手に入れたものすべて、一度白紙に戻せば原点は明らかになる。
自分のことは後回しにして、原理原則に従って考えれば、何をやるべきかわかる。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある。生まれたときの状態からやり直せるか。
生きていればチャンスは何度も巡ってくる。それだけのものは築いてある。

|

« リーダーシップ能力 | トップページ | 分析と決断 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/41323987

この記事へのトラックバック一覧です: リーダーの原点:

« リーダーシップ能力 | トップページ | 分析と決断 »