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2011年9月17日 (土)

リーダーの背中

リーダーがメンバーを育てるのは、親が子を育てるのと同じ。
本人のためになるなら、厳しい言葉を浴びせられる。
甘やかしてばかりでは、世間に出てから通用しない。
一方で外部から圧力をかけられたら、自分の身を犠牲にしても庇いきる。

自分の子どもが反抗期でも、親はムキになって対立しない。
憎まれ口を利かれても、根っこのところでは可愛がる。
学校の成績が悪いからといって、途中で子育てをあきらめない。
わが子の長所を引き出して、能力を最大に発揮させようとする。

自分より年長のメンバーでも、リーダーはわが子に対するように慈しむ。
子どもが問題を起こしたら、親は厳しく叱る一方で、
自分の育て方のどこが間違っていたかを考える。
そうした親の姿を見て、子どもは二度と繰り返さないことを誓う。

メンバーは一人前の大人であり、乳飲み子の頃から養ってきたわが子ではない。
基本的な人格を尊重し対等に付き合わなければ、コミュニケーションをとれない
年の差が離れていても、メンバーをわが子のようには扱えない。

個人としての境界線を踏み越えず、わが子のように愛情を注ぐのは、簡単ではない。
少しでもバランスを崩したら、部下から冷たく思われるか、煩わしく思われるか。

リーダーは最初からリーダーとして成熟しているわけでなく、
メンバーに教えられながら足りないところを補っていく。
自分が満点を取れなくとも、決して落胆することはない。
どこが欠けているのか自覚すれば、組織を動かすキーマンになる道が開けてくる。

メンバーとの葛藤を繰り返しながら、リーダーは強く鍛えられる。
多くの困難に襲われても、逃げ出さずに闘い続ける。

本気でメンバーと向き合おうとしたとき、リーダーは孤独と痛切に知らされる。
「親の心、子知らず」という言葉は、親にならなければわからない。
リーダーの心くばりや気づかいは、メンバーに対してなかなか伝わらない。

それでもなお自分のことを後回しにして、人を育てようとするリーダーの真意は、
しだいにメンバー一人ひとりの心に染み渡る。 焦ることはない。

忘れてならないのはリーダーの一挙手一投足は、常に見つめられている事実。
不用意な発言はリーダーの品格を貶め、信頼を損なう。
理不尽な行動はリーダーの誠意を疑わせ、求心力を失う。

リーダーのレベルは、メンバーのパフォーマンスに表れる。
良いところは真似られなくとも、悪いところは必ず真似られる。

メンバーを叱り諭すことも大事だけれど、
その前に自分の言動を振り返らないと、リーダーの役割を果たせない。

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