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2011年9月14日 (水)

分析と決断

リーダーに課せられているのは、人を育てることだけではない。
何よりも重要な使命は、知識も経験も能力も統一されていないメンバーと、
業務を滞りなく運営し、チームの目的を間違いなく達成すること。
熟慮して立ち止まることを許されず、スピーディな決断を迫られる。

チームの成果はそのまま組織活動に反映されるから、
リーダーへのプレッシャーも強くなる。
とりわけ数値データは日々の積み重ねであり、
誰の目にも明らかでわかりやすいから、数値データを重視する傾向が強くなる。

数値や達成率で個々のメンバーを評価し、精神論で尻を叩くのも、
組織全体の数値データでリーダーが評価されるから。
ストレスをそのまま伝えれば、エキセントリックな表現に陥る。

課せられた使命は、どのような根拠に基づき、どれほど合理的なものなのか。
使命を果たすには、どのような問題があり、解決する方策は見いだせるのか。
諸々の状況を冷静かつ客観的に分析し、そこへ至るプロセスを組み立てる。

組織が求めるのは、目標達成と人材育成の双方であるが、
それが不合理なものであれば、とことん論議を尽くすのも役割。

大切なのは要求を通すことでなく、組織の意思の真意を的確に理解すること。
何を最優先するのか了解されていれば、状況をどう受けとめて対処すべきか、
メンバーへどう指示命令すべきか、基本的な判断を誤らない。

数値目標を絶対視すると、1日に10m進む能力なのに、20m進むことを強要。
指示命令に従順に従うほど潰されやすいから、リーダーの言葉から説得力が薄れ、
組織を運営する基本ミッションが成立しなくなる。

それでは1日に10m進むメンバーを使い、20m進むのは不可能か。
リーダーのサポーに依って、成果は随分と違ってくる。
スキルを向上させるサポートもあれば、モチベーションを刺激するサポートもある。

従来のプロセスを捉え直し、行動計画を立て直すこともできれば、
パフォーマンスそのものを見直し、システムを革新する選択もある。
どのような判断が最適かは、それぞれが置かれた立場によって異なり、
必ずしも1日に20m進ませることが最善とは限らない。

与えられた要素の中で使命を果たそうと考えるのではなく、
誰にどう働きかけたら使命を果たす環境が整うのか、
アクティブにスピーディに対処することが重要になる。

大事なのは、正解が1つではない事実、人に依っても時に依っても異なる。
自分だけの正論を押し通そうとしたら、能力に長けていても行き詰まる。

失敗を恐れずに果敢に挑戦しながら、謙虚に反省するのがリーダーの務め。

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