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2011年9月21日 (水)

ハラスメント

モラルハラスメント、パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなど、
状況と場面でさまざまに捉えられるが、
共通するのはコミュニケーションに依る人権侵害。
諸々の理由で、関係が対等でない場合に問題が生じる。

意図的なハラスメントであれば立証しやすく、
周囲の協力を得て解決策も見いだしやすい。

不用意に身体に触れない。侮蔑的な言動は避ける。威圧的な態度を示さない。
こうした対応は基本として周知され、実行されている。

難しいのは本人にハラスメントの自覚がなく、受ける側もそこに原因を求めない。
明らかなマイナスとして現れるが、置かれた環境や従来からの慣習の中で、
問題が問題視されずに放置されている。チーム内の空気がいつしか澱む。

ハラスメントを起点にすると、リーダーは人間関係に臆病になり、
一線を画するようになるから、心からの共感を得られないという意見もある。
個性を発露して、お互いに理解し合うプロセスでは、懐に飛び込む勇気も必要。

正論のように聞こえるが、問われるのは双方が対等か否か。

自分では垣根を取り払っているつもりでも、相手が壁はあると認識していたら、
リーダーには客観的に認められる権力があるから、
メンバーはなかなか拒絶の意思を示せない。流されるように頷くかもしれない。

自分がされて嫌なことはしない。合理的なようだが、その内容はそれぞれに異なる。
どうしてそのように感じるか、自分自身に問い直すと、履歴にさまざまな背景。

大事なのは、自分と他人は違うという認識。一人ひとりが別の人間という理解。
そのうえで相手を尊重するには、どのような対応が最適かという判断。
自分のパフォーマンスが受け入れられるには、自分が自分を知るのが前提。

自分を客観的かつ冷静に捉えたうえで、相手がどう受けとめるかの想像力。
メンバーをきちんと観察していれば、さまざまな許容範囲も推測できる。
どのような言動に怯えるか、貶められると感じるか、あなたと同じではない。

自分の価値観や嗜好をわきまえて、感情の発露を抑制する。
少しでも相手を侵害する懸念があれば、自分の欲求を控える。
一語一句を選択し、穏やかな表現を心懸け、和やかな表情を浮かべる。

そのために必要なのは平常心、あなたの心は波立っていないか。
メンバーの一人ひとりを好きになることも必要。
小さな悪意が毒になって、無意識に相手の胸を抉ることもある。

メンバーの目にはリーダーは権力者に映る。逆らえば災いが降り掛かる。
そこを充分に意識しないと、チームをまとめることなどできない。

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