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2011年9月 9日 (金)

必要な人材

課長だ部長だと持ち上げられても、組織を辞めたら肩書は通用しない。
渡る世間で自分をいくらで売れるか、自分の値打ちは給料に見合っているか。

勤め先が倒産したり、上司から肩を叩かれたり、急に人生の岐路に立たされる。
ほとんどの人は精神的ショックが大きすぎ、現実を受け入れられない。
何とか立ち直りたくとも、気力も体力も萎えている。

リーダーの立場が長くなると、現場の仕事から離れ、自分の価値がわからない。
個人レベルでの生産性では、リーダーの値段は決められない。
組織のネーム・バリューと、マネジメント能力は、明らかに切り分けられない。

組織は個人を安く値踏みし、個人は自分の価値を過大評価する。
在籍期間が長くなるほど、勤め先の要請に応える人材になる。
さまざまなオプションを取り除き、スタンダード仕様に戻さなければ、
値札を付けることさえできない。本人の能力が劣化したわけではない。

組織に固有な状況と、世間と共有できる価値観と、正しい距離感で測れるか。
常にギアをニュートラルにしておかないと、環境の変化に対応できなくなる。

個人の能力を磨いて爪を研ぐより、人間関係を築くことが一番大事。
他人の力を上手に借りられるなら、仕事を大きく膨らませて組織化できる。
自分の力だけに頼っていたら、職人の世界で終わってしまう。

勤め先で得た信用は、半分は組織の財産と割り切り、等身大の自分を評価する。
組織を離れたら誰も振り向かないと、胆を据えれば恐いものなど何もない。

今の自分が置かれている立場で、何ができるかを真剣に考える。
陽の当たる場所にいても、吹き荒ぶ風が冷たくても、周囲の人に役立っているか。

組織にとって誰が必要な人材か、客観的かつ冷静に判断できるか。
自分は必要とされているか、そうでないとしたら何が足りないか。

組織にとって必要な人材なのに、適正に認められていないとしたら、
どのような理由に基づくのか。どうすれば適正に認められるのか。

評価者へのアピールは、ほとんどの場合に逆効果。安売りにしか思われない。
遠回りのようでも自分を支持する人を増やし、持ち上げて貰うのが最短路。
メンバーを大切にして、チームで成果を導き、組織内でのポジションを示す。

多少賢くとも、経験や実績に富んでいても、代わる人がいれば必要とされない。
自分でなければできないことは何か、独り善がりでなく絞り込んでいるか。
組織内で見いだせずとも、広い世間の中で自分だけしかできないことがあるか。

すべての準備を整えたら、どこまで粘り強く闘い抜けるか。
本当に必要な人材なら、取り巻く環境や時代状況の屁何に応じ、
必ず出番が回ってくる。そのときになって刀を錆び付かせていないかどうか。

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