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2011年6月 8日 (水)

読み切れない人生がおもしろい01

伊能忠敬が日本地図の測量を志したのは、
50歳で隠居して、
19歳年下の高橋至時に師事して天文学を学んでから。
それまでの忠敬は、婿養子先の造り酒屋を再興し、
米の仲買で財を成した商人でした。
私たちの知る忠敬は、50歳からの忠敬なのです。

本願寺中興の祖として知られる蓮如も、
43歳で8代法主になるまでは、
暗く貧しい部屋住み生活を強いられてきました。
越前吉崎に道場を開き、
本格的な活動を始めたのは、
実に蓮如が57歳になるまで
待たなければならなかったのです。

彼らが20代や30代のときに、
自分の人生に見切りをつけていたら、
私たちの知る伊能忠敬や蓮如は存在していません。
可能性を追い求め、チャレンジを繰り返したから、
道が開けてきたのでしょう。
私自身、定年まで会社に勤めするはずでした。

そうかと思えば、
順風満帆で出世コースを昇り詰め、
政財界での評価も高く、
地位も名誉も財産も手に入れた人が、
贈収賄事件で逮捕され、
晩節を汚したという話もあります。
人間万事塞翁が馬といわれますが、
何が起きても不思議でないのが人生です。

平坦な道で転ばない杖として、
読む技術を身に付けることは賢明ですが、
読み切れないことも多いから、
生きている値打ちがあるのです。
何もかもスケジューリングしたつもりでいても、
急にキャンセルが告げられたり、
新しいチャンスが飛び込んできます。

読む技術を本物の力にするには、
自分自身を疑い続け、
蓄積した知的財産を検証し続けることが必要です。
今の状況で求められる力を発揮できなければ、
正確に読み切れたとしても
自己満足に過ぎないのです。
厳しく自分を鍛える覚悟を決めることです。

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