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2011年5月31日 (火)

大衆文化と風俗を読むヒント01

大衆文化はマスカルチャーとも呼ばれますが、
不特定多数の人を対象に生産され、
次から次へと消費されていく文化です。
大衆文化を普及する媒体は、
TVや新聞などのマスメディアであり、
受け入れられた形が風俗として具現化します。

大衆文化が成立する前提として、
国民全体が教育水準が高く、
メッセージを理解できることが必要です。
さらに、メッセージを伝える媒体が整備され、
具体的な行動に移る環境が
準備されていなければなりません。
経済的な豊かさが大衆文化を発展させます。

現代では、大衆文化と企業戦略には、
密接な繋がりがあります。
流行の兆しが見えた情報を、
マスメディアが短期間に拡散させて、
消費者ニーズを一挙に煽ります。
企業は情報を形にした商品を開発し、
溢れんばかりに市場に放出します。
ヒットセラーの誕生です。

こうしたプロセスを経て、
満たされていくのは、
実は物質的な豊かさではなく、
精神の飢餓感なのです。
流行の服を身にまとい、
最新のツールを使うことで、
穏やかに心が癒されます。
企業戦略が大衆文化と結びつく背景が、
こうしたところにも垣間見えます。

マスメディアに映し出される風俗が、
猫の目のようにクルクル変わるのは、
消費そのものを目的にしたい企業戦略と、
心の渇きがエスカレートしていく大衆の欲求が、
危ういバランスを保ちながら合致しているからです。
トラディショナルは敬遠されます。

そうは言っても、日常的な価値観は、
保守的な思考でガードされています。
一人ひとりが自由な発想で生きるのではなく、
大きな力に守られたいと願っているうちは、
大衆文化の本質は革新されないでしょう。
このままでは、
風俗を超える文化は生まれません。

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