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2011年5月29日 (日)

サブカルチャーを読むヒント01

サブカルチャーとは、
社会全体の総体的な文化に対して、
副次的な文化を指します。
ある年代や集団に固有な文化であり、
一般的な文化とは交わらずに、
独自の成長と発展を遂げるものと、
考えれば良いでしょう。
下位文化と訳されることもあります。

1960年代のアメリカでは、
社会からドロップアウトした若者たちが、
LSDやマリファナなどのドラッグに溺れ、
禅に代表される東洋の神秘思想に傾倒し、
愛と自由を声高らかに歌い上げました。
映画『イージー・ライダー』の世界です。

既成の社会の枠組みに疑問を抱き、
倫理に対する反逆を試みました。
国策として推進される
ヴェトナム戦争への反戦運動(従軍拒否)や、
キリスト教のモラルである
一夫一妻制に対するアンチ・テーゼとしての
フリー・セックスなど、
まさしく一つの文化でした。

それが片隅に咲いたままであれば、
サブカルチャーは注目されなかったでしょう。
音楽や芸術の世界を中心に、
60年代のアメリカの若者が提唱した文化は、
世界全体で従来の価値観に風穴を開け、
新しい文化を形成する土壌を耕したのです。

価値観の多様化が急速に進展する時代状況で、
すべてのサブカルチャーは、
ポストカルチャーの可能性を秘めています。
既成の価値観が有効性を失っていくなかで、
従来タブーとされていたものが、
フラットな視点から捉え直されようとしています。

サブカルチャーを読むには、
現象に惑わされることなく、
本質に迫ることが肝心なのです。
同性愛に眉をヒソめるのでなく、
愛の根源を問うことが大事です。
暴力を道徳的に排除するのではなく、
なぜ強さに魅かれるのか、
洞察することが必要とされるのです。

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