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2011年5月 5日 (木)

ビジュアルな表現を読もう01

本という媒体は、
文字による表現を伝えるだけでなく、
写真や絵画から図版やグラフまで、
ビジュアルな表現を的確に伝えます。
写真集や画集としても
数多く刊行されていますが、
文字と組み合わせて
使われるケースもたくさんあります。

日本の写真は、
1857年に上野彦馬が薩摩藩主・島津斉彬を、
銀板写真で撮影したのが最初と伝えられています。
20世紀に入ってから、
日本工房を設立した名取洋之助の影響を受けて、
木村伊兵衛や土門拳らの写真家が活躍しました。

絵画そのものは独自の歴史を持っており、
印刷技術の発達により
画集を刊行できるようになったのですが、
最初から出版を意図したものが、
文中に掲載されたイラストレーションや挿絵です。
この分野でのパイオニアは、
竹久夢二や岩田専太郎などです。

図形やグラフについては、
出版社や印刷会社の現場で、
試行錯誤しながらつくられているのが現状です。
最近では、ブックデザインやレイアウトの
専門デザイナーも登場していますが、
この分野でのビジュアルに対する評価は
未だ確立されていないようです。

文字を読むときは、
目で追う時間や考える時間が必要ですから、
読み手が判断する余裕が残されていますが、
ビジュアル表現はダイレクトであり、
イマジネーションに直接訴えます。
それだけに、読み方を誤ると、
後からの修正がきかなくなるのです。

私たちが本を買うときにも、
最初に目に飛び込むのは、
カラー印刷された装幀です。
装幀に魅力がない本は、
手に取ろうともせず、通り過ぎてしまいます。
どれだけのイメージを伝えているのか、
読む側としてもチェックすることが必要です。

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