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2011年4月 9日 (土)

ベストセラーを読むポイント01

ベストセラーとは、
ある一定期間に最も多く売れた本です。
月刊ランクや週間ランクを、
店頭で発表している書店もあります。
内容の評価とは別に、
読者に最もアピールしたという点で、
注目すべき要素はたくさんあります。
魅力があるから、売れたのです。

ベストセラーを軽薄なものと決めつけて、
絶対にページを開かない知識人もいます。
自分を一段高い場所に置き、
一般大衆を見下した発想です。
メディアに踊らされたとしても、
財布の紐を緩めて本を買ったのは、
ベストセラーを支持した一人ひとりの読者です。

電波媒体と企画段階からジョイントしたり、
全国紙に大々的な広告を掲載したり、
他のメディアと複合的にイベントを展開したり、
その結果でベストセラーに押し上げた例もあります。
しかし、同じことをやって、
企画倒れになるものも少なくないのです。

学術書や専門書に読者の目が向けられず、
地道な出版活動が継続しにくい状況で、
書くことは素人に近い芸人やタレントの本が、
アッという間に数十万部売れてしまうと、
ひと言はさみたくなる気持ちはよくわかります。
文化レベルが低いと嘆きたくなるでしょう。

だからといって、
売れない本が高級というわけではありません。
難しいテーマを、
難しいままで伝えようとするから、
ますます受け入れられないのです。
文化のレベルは国民のレベルであり、
ベストセラーを批判することは、
天に向かって唾吐く行為と同じです。

四の五のリクツを言う前に、
ベストセラーのどこが支持されたのか、
謙虚な姿勢で向き合うことが大切です。
何の理由もなくお金を払うほど、
日本人は裕福ではありません。
素直に読者ニーズを知ることで、
企画のコンセプトを理解しましょう。

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