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2011年4月13日 (水)

コミックスを読むポイント01

コミックスは英語のcomic stripの略で、
帯状に連なった喜劇的なものという意味です。
早い話が、ストーリー性のある漫画です。
『鳥獣戯画』の昔から
漫画は庶民に親しまれてきましたが、
本という媒体の中でも
コミックスのウエイトが高くなっているのが現状です。

日本でストーリー性のあるコミックスが描かれたのは、
田河水泡の『のらくら』や
島田啓三の『冒険ダン吉』が最初でしょう。
『サザエさん』など長谷川町子の作品は、
その系譜を継ぐものですが、
日本のコミックスを確立したのは、
やはり手塚治虫でしょう。

手塚治虫の初期代表作といえば
『鉄腕アトム』ですが、
『ジャングル大帝レオ』や『リボンの騎士』などで、
少年少女漫画の世界は切り開かれました。
後年には『火の鳥』や『陽だまりの樹』などにより、
漫画が持っていた世代間の壁を打ち破りました。

白土三平の『忍者武芸帳』や『カムイ外伝』から、
大友克洋の『童夢』や『AKIRA』まで、
コミックスを少年少女対象から解き放した作品は、
今でも数限りなく登場していますが、
コミックスを表現として認知させたのは、
手塚治虫の功績といえるでしょう。

アニメーションの技術の進化も力にして、
コミックスは雑誌や単行本だけでなく、
TVや映画でも多くの人に支持され、
大きな文化勢力として伸長しています。
1週間に500万部発行される少年週刊誌から、
初版100万部の単行本コミックスが生まれます。

文字だけの表現に比べると、
コミックスの表現の可能性は多様であり、
端的にデフォルメすることにより、
形式もはるかに自由に表せます。
読書の範囲からコミックスを取り除いたら、
これからの時代の感性は理解できません。
積極的に触れたい世界です。

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