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2009年11月 2日 (月)

経営意思は現場へ伝えられているか03

優良企業という点では雪印乳業も、
トヨタに優るとも劣らない存在でした。
日本の大地に酪農を根づかせ、
高品質の乳製品を提供し、
創業以来赤字を出さない
経営活動を展開してきました。
業界では文句なしのトップです。

あるレストランの支配人からの
受け売りですが、
他のメーカーのバターは
急速に高温で熱したり、
逆に冷やしたりすると、
バターの風味が損なわれるそうです。
しかし雪印のバターだけは、
どのように扱っても変質しないのです。

確かに私も消費者のひとりとして、
雪印の牛乳やバター、アイスクリームは
美味しいと思っていました。
他の追随を許さない
良質な企業と信じていました。
ところが大阪での食中毒事件以来、
すべての歯車が狂い始めました。

2003年の師走に露見した
トヨタの整備士試験問題漏洩の際、
トヨタの経営幹部がとった
スピーディで的確な対応に比べますと、
当時の雪印の経営幹部は
対応を間違ったと思わざるを得ません。

しかしもっと重要な過ちは、
顧客や取引先に対する対応であり、
その結果、雪印で働く人たちに
再生のビジョンを提示できませんでした。
一番最初に守るべき
生産者や牛乳販売店を保護せず、
消費者に対する
説明責任も果たさないまま、
事件がなかったような
イメージCMを流し続けました。

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