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2008年12月10日 (水)

企業カルチャーとトランスレーション04

トランスレーションとは、
直訳すれば
翻訳という意味になります。
要するに、
外国語を母国語に変換する作業です。

企業の持つ独自の文化や価値が、
ユーザーにとってどのような価値を持つのか、
わかりやすく置き換えて
伝える技術と考えれば良いでしょう。

簡単なことのようですが、
実は、これがなかなかできないのです。
田中真紀子氏が
外務大臣として訪中したときに、
他国の外交官と会話を交わしている途中で、
「ごますり」という単語を
思い出せなかったことがあります。
すかさずお付きの外務官僚が、
「グリンド、セサミシーズ」と助け船を出しました。
文字通り、すり鉢などでゴマをすることです。

田中外相が欲しかったのは、
直訳すれば「へつらう」という意味の
「フラッター」という言葉であり、
俗語で用いられている
「尻にキスをする」などという表現は、
公式の場では間違っても使えないものです。
実際には、知ったかぶりをして
「アス・キッシャー」と訳したり、
真意を理解できず
「グリンド、セサミシーズ」と訳す人が多いのです。

企業とユーザーの関係であれば、
専門用語や業界用語を使われても、
何を伝えたいのかわかりません。
企業の立場から重要性を説得されても、
ホンネではピンと来ないのです。
最先端の科学用語を
日常用語に置き換えるだけでも、
企業をサポートする人は
確実に増えるはずですが、
両者を結ぶ回路は
残念ながら閉ざされたままです。

こうした状況で、
ユーザーに親和感を抱かせるには、
企業カルチャーをメッセージに転換し、
プロフィールを知ってもらうことが重要と、
気づいている企業は少ないのです。

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