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2008年12月19日 (金)

商品やサービスの機能と効用を引き出す01

ユーザーや取引先を説得する
企業カルチャーが確立されたら、
その視点から
商品やサービスの機能と効用を再検証することです。
ソニーのウォークマンが
テープレコーダーから録音機能を取り除き、
再生専用の機能を強化して発売されたのは
1979年のことでした。

発売当初は、
まったく期待されていない商品でしたが、
若い世代を中心に爆発的なヒットとなり、
企画開発がコロンブスの卵であることを
私たちに教えてくれました。
日本茶の人気が急上昇したのも、
機能と効用の再検証の結果です。
少し古い百科事典を調べてみると、
日本茶の成分として紹介されているのは、
カフェイン、ビタミンと、
旨味の主成分であるテアニンが代表的。
今なら誰でも知っているあるカテキンについては、
まったく触れていないのです。

ところが、私たちの身体に悪影響を及ぼす活性酸素や、
食中毒の原因になる病原性大腸菌O157が
注目されるようになると、
さまざまなメディアが
強い殺菌作用を持つカテキンを紹介し、
一躍日本茶がクローズアップされてきたのです。

皆さまもご承知のように、
日本茶は昔から日本人に親しまれてきた飲料です。
伝教大師最澄や弘法大師空海が
中国から持ち帰ったのが始まりとされ、
鎌倉時代に栄西が『喫茶養生記』を著して
一般に普及されたと言われています。
茶道の始祖である千利休や、
お茶と日本文化を語った岡倉天心の『茶の本』は、
名前くらいは耳にしていると思います。

戦後の食生活の変化に伴い、
若い人を中心に日本茶は飲まれなくなっていきました。
コーヒーや清涼飲料水が主流になり、
お茶であれば紅茶や中国茶が好まれたのです。
日本茶のイメージは、
お年寄りが縁側で楽しむものになりました。
そうした風潮を一新したのが、
カテキンに対する評価です。
健康にも良く、美容にも良く、
優れた成分をたくさん含んでいるとなれば、
日本茶に飛びつく気持ちはわかります。

重要なのは、
カテキンという成分が新たに加えられたものでなく、
元々日本茶に含まれていたということです。
このような捉え直しが行われるか否かで、
ライフサイクルがまったく違ってきます。
POSデータに従うだけでは、
こうした着眼発想は養われません。

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