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2008年11月21日 (金)

イメージだけでは人を動かせない03

こうした不祥事が起こった後に、
シェアを回復するために
プライスダウンを断行する企業は少なくありませんが、
足元を見られて信用を傷つけるのがオチです。
抜本的な発想の転換が行われなければ、
雪印乳業のように再生の道のりは遠くなります。

大切なのは、
企業イメージの背景にどのような実体があり、
当事者がどれだけ自覚しているかです。
現実的な経営活動の表象として
企業イメージが位置付けられているなら
問題はないのですが、
クリエティブなイメージだけが独り歩きすると、
アクシデントに巻き込まれた場合に
収拾がつかなくなります。

とくに、映像技術が進化して
多様な表現手法が可能になると、
コマーシャルフィルムは一流劇場で上映されても
おかしくない出来映えになります。
ヘタをすると商品や企業のイメージと結びつかず、
人々の脳裏に心地よい風を残して忘れ去られます。
企業規模が大きくなるほどターゲットが広がり、
メッセージから求心力が失われるという事情もあります。
それでいて、時候のあいさつではないのですが、
CMの出稿量が減れば
業績に不安を持たれるのですから、
実に難しいところです。

広告代理店の発言力が強くなり、
作品としての面白さを追求したCMも多いようですが、
コンクールのグランプリに輝いても
実売に繋がらなければ、
多額のコストを支払った
クライアントにとっては意味がないのです。

テレビCMからスポンサー企業の名を消して、
それでも企業イメージに繋がるメッセージでなければ、
ユーザーの心に届いていないと考えることです。
それと同時に、伝えようとしているメッセージが
企業戦略と合致しているか、
企業がイニシアティブを握り
きちんと検証する姿勢が必要です。
あなた任せではいけません。

個人の自立がベースになる時代だからこそ、
包括的なイメージ戦略を立てるのではなく、
緻密なロジックに裏付けられたイメージを描きだすことです。

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