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2008年11月20日 (木)

イメージだけでは人を動かせない02

もとより企業イメージは重要です。
2000年6月に
大阪で発生した雪印乳業の
低脂肪乳を原因とした食中毒事件は、
14,780名の感染者を出し、
その後の調べで北海道大樹工場で製造した
原料の脱脂粉乳に原因があることがわかりました。

雪印乳業では経営陣を一新し、
弁護士や学識経験者で構成される
経営諮問委員会を発足させ、
企業イメージの回復に努めますが、
失った信頼を取り戻すのは簡単なことではなく、
結果として大幅な企業縮小を招きました。

雪印乳業のケースでは、
1925年の創業以来、
営々と築いてきた企業カルチャーを、
自らの手で否定したのですから事態は深刻です。
全国のユーザーは
「健土建民」という企業メッセージを素直に信じて、
雪印の商品だからこそ安心して口にしていたのです。

初期の対応が稚拙だったことは否めませんが、
それからの政策でもイメージ戦略しか立てていません。
吉永小百合という大物清純派女優を起用して、
クリーンな企業を印象づけようとしても、
一度裏切られたと感じているユーザーの心は
頑なに閉ざされたままです。

それでは、
雪印乳業がやるべきことは何だったのでしょうか? 
遠回りに思えても創業の精神に戻り、
企業カルチャーを再検証し、
北海道製酪組合からのメッセージを発信することです。

店頭価格を大幅に下げ、営業力で売場を取り戻しても、
利益に見合う売上は確保できません。
経営に余裕がなくなれば、
ますます企業イメージを汚すだけです。

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