« 傷口を舐め合っても癒されない01 | トップページ | その場凌ぎの人脈など役立たない01 »

2008年5月12日 (月)

傷口を舐め合っても癒されない02

私が会社へ請求する経費で圧倒的に多かったのが、会議費に仕訳される喫茶代。
人の目を気にする事務所より、
お客さまを喫茶店へ誘い出したほうが、
はるかに効率的に追い詰めて、口説き落とせるからだ。
二人だけの空間が必要だった。

昼食や夕食を共にするときも、基本的には打ち合わせの延長。
訪問したときがお客さまの食事時間と重なれば、
出直すより時間は無駄にならない。
個人的な相談を持ちかけられたら、
相手の年齢や内容によって、自腹を切るかお客さまに支払わせる。

お客さまと飲み食いするくらいで、目くじらを立てようとは思わないが、
そこで馴れ合うことで、会社や商品を置き去りにしていないか?
きちんとビジネスと一線を画し、コミュニケーションをとれているか?

なごやかに食卓を囲めば、人と人の距離は縮まる。
しかし親和感に頼るほど、緊張関係は薄れていく。
お互いにもたれかかった関係は、決してプラスに作用しない。

営業マンは現場で、常に孤独。
上司や先輩から励まされても、仲間たちに支えられても、
お客さまの前ではたったひとりで、すべてに対応せねばならない。
ピンチに陥ったときも、誰も助けてくれない。

そのうえ営業マンは、個人ベースで実績を示される。
会社の業績が伸びていても、
自分のノルマを達成できなければ、針のムシロに座らされる。
今月はうまくいっても、来月もうまくいくとは限らない。

日々の成果しだいで、営業マンの気持ちは猫の目のように変わる。
肩で風を切った翌日には、肩を落として隠れたくなる。
弱い自分をそのまま受け入れてもらえると、ほっと胸を撫で下ろしたくなる。
そこで楽な方向へ流されると、際限なく甘えてしまう。

心の中を吹き抜ける風に、立ち尽くして堪えること。
そのときに感じる淋しさが、営業マンを強く鍛え、
誰にも頼れない環境の中で、最後まで粘り強く闘う土壌を耕す。

|

« 傷口を舐め合っても癒されない01 | トップページ | その場凌ぎの人脈など役立たない01 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/20780605

この記事へのトラックバック一覧です: 傷口を舐め合っても癒されない02:

« 傷口を舐め合っても癒されない01 | トップページ | その場凌ぎの人脈など役立たない01 »