« まずいと思ったら叱られに行け01 | トップページ | 後味の悪いケンカをするな01 »

2008年5月20日 (火)

まずいと思ったら叱られに行け02

「おまえ、最近オレの悪口を言い触らしているそうだな……」
久し振りに会った同業他社の先輩から、
いきなり凄まれたことがある。
私とはスタイルは違うが、
一目を置いている営業マンである。

足を引っ張っても一文の得にもならないので、
私にはまったく身に覚えがない話だ。

先輩は私を睨みつけている。

「どこの誰から、どんな話をお聞きになったのですか?」
私の質問に、具体的なお客さまの名が挙がる。
私はその場で電話をかけ、同じ質問を繰り返すと、
別の営業マンから聞いたという。
私は顔も知らない営業マンに連絡を取り、
電話口で鋭く問い詰めるが、
そこから先の出どころはあいまいである。

電話の途中で先輩が手を振り、
充分にわかったと合図を送る。
お互いに個性の強い営業マンだから、
噂話がおもしろおかしく尾ヒレをつけ、
噛み合わせるように仕向けられたに違いない。
正義感の強い先輩は、姑息な手段を見逃せない。

「おまえがオレを悪く言うわけがないか……」
頭を掻きながら先輩が笑うと、私の中では一件落着。
犯人探しを続けても意味がない。

私は誰とでもぶつかるから、
こうした風評には慣れている。
どこの誰が私を批判していると、
ご親切に教えてくれる人も多い。

私はいつでも、敵に囲まれている。

私は何を聞かされても、
伝えられた話をそのまま信じず、
真偽のほどは必ず確かめる。
面と向かって問い質すと、
ほとんどの場合は誤解だが、
闘わざるを得ないときもある。

当事者同士が言葉を交わせば、
最後にはお互いを認め合える。

出る杭になると、必ず打たれる。

真正面から攻められるなら、
勝っても負けても闘いの痕跡を残せるが、
足下をすくわれたり、
背中から斬りつけられたり、
営業マンを狙う敵はどこに潜んでいるかわからない。
営業マンは身を慎んで、
恥じない言動を心がけることだ。

自分から火中の栗を拾う営業マンは、
会社にもお客さまにも頼もしい存在。
言い訳ひとつせず、
自分で責任を引き受けるのは、
誰にとっても厄介だが、
そこで踏ん張れるか否かで、
営業マンの芯の強さが試される。

|

« まずいと思ったら叱られに行け01 | トップページ | 後味の悪いケンカをするな01 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/20787108

この記事へのトラックバック一覧です: まずいと思ったら叱られに行け02:

« まずいと思ったら叱られに行け01 | トップページ | 後味の悪いケンカをするな01 »