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2008年5月11日 (日)

傷口を舐め合っても癒されない01

営業という仕事は自分自身が起点になるが、
さまざまな人と繋がることで、全体像が形づくられていく。
人間関係に溺れたら自分を見失うが、
人間関係を無視したら成り立たない。
どこで誰とどう繋がるのかが重要。

そうは言っても、お客さまとはビジネスが絡むから、
一番近づきやすいのは営業マン同士。
会社の内外を問わず、お互いに営業マンとわかれば、
意気投合して杯を重ね合う。

これがなかなか曲者である。

初対面の相手に自慢話を吹聴するわけにもいかず、
さりとて失敗談を披露するほど心を開けない。
そうなると、
自分がどれだけ厳しい状況に置かれているかを話すしかない。

最初のうちは世間話のつもりでも、
酔うほどに切々と苦境を訴える。
理不尽な会社の要求やお客さまの横暴を口にすると、
相手はたしなめるどころか深く共感してくれる。

自分たちは一所懸命に頑張っているのに、
正当に評価されていないと意見が一致する。

会社の同僚と飲んでいれば、
頑固な上司を槍玉に挙げ、売れない商品をこき下ろし、遠慮なく打ち砕く。
ウサを晴らす限度を超えると、不平不満が澱のように堆積する。
苦労を分かち合い、お互いを慰め合っていたはずなのに、
酔いが醒めた後に気持ちが沈んでいる。
後ろ向きな話を語り合っても、闘う意欲に火を灯せない。

特定のお客さまと密接な関係を築き、仕事は二の次になる営業マンもいる。
趣味の話や個人的な情報交換で盛り上がり、プライベートでもつるんでいる。
本人は講師のケジメをつけているつもりだが、お互いに職権を濫用している。

会社の経費でお客さまと飲み食いしても、
それが成果と結びついているうちは、誰からも文句をつけられない。
どんな話を交わしているのか、営業マンは報告書に記録しないから、
それが必要経費か否か、本当のところは営業マンにしかわからない。

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