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2008年5月 5日 (月)

ダメと決めつければ楽になれる01

私が師匠と仰いでいた上司が一番嫌っていたのは、
「どうせ……」という言葉。
「どうせ」に繋がるのは自分を否定する内容だから、
常に私に謙虚な姿勢を説く上司が、どうしてそれほど反発するのか、
酒の勢いを借りて尋ねた。

「どうせ私なんか……、それが謙虚など、とんでもない。
自分がダメと宣言することで精一杯に防御する。
何を言われようとも、私には能力がないのだから、
考える余地さえありませんということだろう。
かなり傲慢でなければ、なかなか吐けない言葉だよ」

なるほど高卒で証券会社に入社して、
大卒の社員を部下に使い、
畑違いのわが社に転じた後も、新しい仕事を次々と任せられ、
社長の信頼を築いた人物である。
さんざん辛酸を舐め尽くしてきたからこそ、
自分に限界を設定する言葉が許せない。

言われてみると確かに、
吐き捨てるように「どうせ」と口にする営業マンは、
不平不満を垂れ流し、最後は会社や商品の批判で終わる。

自分をダメと思っていても、成長する意欲のある営業マンは、
何を言われても目に涙を浮かべながらも、口は真一文字に結んでいる。

ダメかどうかを問われたら、
私を含めてすべての営業マンがダメである。
足りないところが多いと自覚しているから、必死に自分を磨こうとする。

人の成長に上限はないから、
死ぬまで勉強しても、納得できる高みまでは到達しない。
誰もが志し半ばで倒れるから、
それぞれに対する評価は遺された人に任せるしかない。

自分をダメと言う人は、本当は自分をダメと思っていない。

走り続けてアゴを出し、これ以上走りたくないだけ。
一度レースから離脱して、スタート地点まで戻る気はなく、
走り終えたところを、ゴールとして認めてほしい。

皆が走り続けているのだから、聞き入れられないことは承知のうえで、
今のままの自分を、そのまま受け入れてほしいということだ。

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