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2008年5月17日 (土)

口うるさい人ほど敬遠するな01

営業マンの周囲には、色々な人がいる。
やさしい人もいれば、厳しい人もいる。
誰だってキツイことを言われたくないから、
やさしい人を選んで話すようになる。
しかしやさしい人が、温かい人とは限らない。

良薬口に苦し、
耳に痛い言葉を口にする人ほど、大切な人かもしれない。

私も師匠と仰いだ上司を、
最初はイヤでイヤで堪らなかった。
箸の上げ下ろしまで文句をつけられ、
「バカヤロー」が口癖だけでなく、
毎晩夜の街に連れ回す。
酒が飲めない私にとっては、
拷問の執行人のような存在だ。

酒を飲めば、必ず説教が始まる。
ビールをコップ半分も飲むと、
私の意識は朦朧とするが、上司は鋭い目で私を射抜き、
「人の話は真剣に聞け……」

「お言葉ですが、すでに頭の中はカラッポです」
「何をおっしゃっているやら、まったくわかりません」

口にこそ出さないが、私は酔い潰れている。
それでも性懲りもなく私を誘い出し、
浴びるほど飲ませてくれたから、
ほんの少しだけ酒は鍛えられた。

ひと回りも年下の私を相手に、
正攻法で論戦を挑む。
私も負けずに応戦すると、
徹底的に追い詰めて、
完膚無きまでに叩きのめす。
私はますます大嫌いになり、
本気で会社を辞めようと思い詰めた。

ところが仕事を覚えてくると、
上司の言葉が納得できるようになり、
いつの間にか話し方まで似てくるから、
不思議なものである。

私が正しいと思えば、
会社の中で孤立するのも恐れず、
庇いきってくれた上司である。

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