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2008年1月11日 (金)

本を読もう

 数多くのベストセラーを刊行してた草思社が、負債総額22億円以上で民事再生法の適用を申請。新刊の企画力で勝負し、結果を積み重ねてきた版元だけに、同時代を生きた私にはいささかショック。堅実に経営でも知られ、中堅版元を代表するひとつだった。
http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200801090298.html

 いろいろと原因を考えてみたが、96年からの10年間で書籍の実売金額が、900億円減の1兆円ほどまで縮小してる。市場規模が半分になれば、版元に限らず取次店、書店、どこも苦しいに決まってる。既刊書の売り方云々など、下手な講釈は吹き飛ばされる。

 どうしてこんなに、本は読まれなくなったか。インターネットの普及で、簡単に情報を入手できることもある。自費出版物が店頭に溢れて、売場に魅力がなくなったのかも。ブログやメルマガで表現が容易になり、読むより書くほうへウエイトが移ってるのか。

 それぞれが複雑に絡んでるのだろうが、最大の要因は私たちが謙虚に学ぶ姿勢を弱めてるから。本は知識の情報源であるより、思考を働かせるトリガー。さまざまな著者と向かい合い、頭の中で格闘し、自分自身を革新して、新しい可能性を切り開くのに重要。

 単にひとつの版元が行き詰まったのでなく、出版文化そのものが問われてるような気がする。出版業界が問い直すのも大事だが、私たち一人ひとりが出版文化を手放しても良いかどうか、根本的なところで迫られてると考えたほうが賢明。もっと本を読まなきゃ。

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