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2008年1月 8日 (火)

出版が夢なのか

 一昨年の春に碧天舎が倒産し、自費出版への警鐘と思ってたら、今度は新風舎が民事再生法の適用を申請。6年度の売上高は52億円だけど、印税を支払った書籍は1割、圧倒的多数が自費出版で、内訳は、著者から支払われた手付け金が8割、売上は2割ほど。
http://www.asahi.com/culture/update/0107/TKY200801070309.html

 コラムニストの井狩春男氏や、評論家の江川紹子氏などの著書もあり、初期の頃は詩集に力を入れてたが、大手取次店に口座を開設してから、自費出版を流通ルートに乗せるようになり、それが魅力で集まった著者は1100人、現在進行形の人もかなり含まれてる。

 HPを覗くと、6年度の刊行点数は2500点近く。よほど大手の版元でも売り捌けない。まして少部数なら、全国2万以上の書店のどこへ流れるか、冷静に考えればわかりそうなもの。新聞広告も定期的に出稿してたし、それなりに売ろうとはしてたのかな。

 早い話、中途半端なんだよね。自費出版は元々が刊行した段階で完結。現物を引き渡されたら、どう処理するかは著者の問題。版元が商業ベースで営業するなら、企画のときからもっとシビアに絞り込み、こまめに書店を訪問しないと実を結ぶわけがない。

 新風舎も自費出版の著者も、お互いに甘い幻想を描き、宝くじに当たるような錯覚に襲われてたかも。制作費が高いか安いか、誰がどこまで関わるかで違ってくるので、一概に暴利を貪ってたとは言えないところもある。出版の原点を考える機会かな。

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