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2007年12月20日 (木)

恋人たちの刻印

 関西の信貴生駒スカイラインに、鐘の鳴る展望台という場所があるそうだが、恋人たちが永遠の愛を誓い、次々と南京錠を取り付けて、その重みで一部が倒壊する恐れが出てきたという。こうした話は全国にあり、日本人のモラルを端的に表してる。
http://www.asahi.com/life/update/1219/OSK200712190057.html

 ウォーキングの途上に四阿に立ち寄れば、カッターナイフで男女の名が彫られてる。歴史的建造物にも容赦なく、修復するのに莫大な費用が掛かると考えず、舞い上がった気持ちを吐き散らす。自分のものでなく、公共の財産という発想が、湧いてこないのか。

 今の若い人たちだけでなく、私たちが若い頃から、こうした愚か者たちは後を絶たない。最近では商店街のシャッターを、ペイントで汚していながら、パフォーマンスと嘯く輩まで。もっとも旅の恥は掻き捨て、見ぬもの清しなど、昔から変わってないのかも。

 幼稚園じゃないのだから、やって良いこと、悪いこと、分別付けてくれなきゃ。二度と訪れない土地だって、これから訪れる人もいるし、そこに暮らす人たちもいる。刻まれた見知らぬ男女の刻印を目にして、微笑ましいと思うわけがないことくらいわかるだろう。

 浮かれ気分で頭に乗って、傍に迷惑を及ぼさないこと。ほんの僅かな悪戯心が、日本人のモラルを壊していく。自分だけじゃないと言い訳せず、自分だけはきちんとすれば、愚か者たちは居場所を失う。恋心から遠く離れたから言ってるわけじゃない。

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