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2007年12月13日 (木)

偽りの歳

 京都の清水寺の貫主が、毎年世相を表す漢字を一文字、墨痕鮮やかに揮毫するが、今年選ばれたのは「偽」に決まり、誰もがなるほどと納得するだろう。食品関係は枚挙に暇もないが、年金は年末まで新たな偽りが明らかになり、政党党首の辞任劇も前代未聞。
http://www.asahi.com/life/update/1212/OSK200712120062.html

 逆から捉えれば、今年は「真実」の一年。今まで隠されてた事実が明るみに出て、改めて検証を迫られてる。偽りとわかって捨てられるものばかりではないから、どのように切り換えるか、再び築き直すか、それぞれに決断して、当事者として関わるしかない。

 法令に違反したり、約束を守らなかったり、ルールを破った制裁は受けねばならないが、ルールそのものも適正かどうか問い直し、社会的なコンセンサスを得るのも大事。皆が納得できる緩やかな規範で、揉め事が起きないのが理想だけど、それほど簡単じゃない。

 同じ風景を見ているつもりでも、立つ位置によって目に映るものはまったく違う。ましてそこから何を読み取るか、一人ひとりが産まれ育った環境や価値観に影響され、同床異夢という現実も少なからず実在する。お互いがお互いをどれだけ理解できるか。

 大切なのは自分と人は違うとわきまえ、重なり合うところに目を向けること。すべてを同じにしようとするから、無理が生まれ不平不満が残る。私にとっての真実は、あなたにとって偽りかも。そこで切り捨てたら、誰とも握手できずに置き去りにされる。

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