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2007年10月17日 (水)

自分の足で立つ

 不治の病に効く紀元水、現世利益を掲げる宗教法人は、私が知らないだけで無数にあるのだろう。数百人の信者を抱えるというから小社会、そこで繰り広げられる集団ヒステリー。小諸の事件は現代の縮図、何かに頼らねば不安で生きていけない。

 カミュを持ち出すまでもなく、生きることは不条理。割り切れないことが多すぎるから、自分で自分を支えられない。信仰の道に入るのも、心のバランスを保つ知恵。身も心も捧げ、謙虚な気持ちになれるなら、宗教を否定することなどできない。

 大事なのは、そこへ至る心の葛藤。内村鑑三の『余は如何にして基督教徒になりにし乎』には、異質の文化を乗り越える苦悩が描かれている。内村には『代表的日本人』という著書もあり、日蓮や親鸞など仏教徒を高く評価する。狭い了見で宗教を捉えない。

 人それぞれが何を信じるかは自由だが、最終的に自分の言動の責任は、一人ひとりが負わねばならない。教祖に指示されても、受け入れるかどうかを決めるのは自分。神との契約以前に、世の中に活かされてる事実を重く捉え、どうすべきかを判断すべき。

 そうは言っても思い込んだら命懸け、一歩を踏み込む前にどれだけ冷静に考えるか。たった一度の人生だから、後で悔やまないように、もっと自分を大切にしなきゃ。取り返しの付かない事態に陥って、反省しても遅すぎることを、自らに戒めなきゃ。

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» 豊かさの中から「知恵」は生まれない、と思っています。「知識」のほうはいくらでも膨らみますが知恵は生まれてこない。 桜井章一 [書き留めておいた素晴らしい言葉]
この言葉は、超越的な強さを誇る伝説のプロのマージャン師である。 桜井章一さんの言葉です。 [続きを読む]

受信: 2007年10月17日 (水) 05時17分

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