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2007年9月30日 (日)

積み重ねる喜び

 たくさんの人を同時に振り向かせられずとも、一人ひとりと向かい合って心の底から納得してもらう。美女に囲まれ暮らさずとも、ひとりの人と歳月を重ねる。人にはそれぞれ価値観があるけど、私が好む生き方は時代遅れになってるのかな。

 成功か失敗か、勝つか負けるか、二進法の発想がトレンド。日本人は昔から、お互いの顔を立て、折り合いを付ける。ビジネスにしても、近江商人の三方良し、商人も客も世間も納得する落としどころを得て、初めて商いが成り立つ。金は天下を回っていた。

 情けは人のためならず、風が吹けば桶屋が儲かる、因果関係を諭した故事成句も多い。俄成金は卑しめられ、焼き討ちされても世間は知らぬ顔。喜捨しない分限者は、強突張りと蔑まれ身代を潰す。お上の政策とは別に、庶民は生きる知恵を身に付けていた。

 いつの頃なのか、皆が笛に踊らされるようになった。分別をわきまえず、身の程を知らず、浮かれる人ほど持て囃される。シッカリ土台を築き上げ、煉瓦を一つずつ積み重ねるより、絡繰り仕掛けで空中に虚像を映したほうが、木戸銭を稼げる世の中へ。

 それでも人は飯を食べ、糞をして寝る。雪が降れば寒いし、照りつければ暑い。生まれてから死ぬまで、誰もが道を歩き続ける。自分の人生を、他の人は背負ってくれない。旨い物を食べてる姿を見ても、自分の腹は膨れない。そこのところは同じだよね。

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